HOMEABOUTACCESSRECORDINGRECRUITRELEASESCATALOGUE
ORDER(JAPAN)ORDER(OVERSEAS)AWARDS





コジマ録音の受賞歴

第75回文化庁芸術祭[レコード部門]優秀賞

アイヴズ:ヴァイオリンとピアノのための4つのソナタ
IVES: Four Sonatas for Violin and Piano

ALCD-7248 Cover Design: papier collé
令和2年度第75回文化庁芸術祭[レコード部門]優秀賞受賞
アイヴズ:ヴァイオリンとピアノのための4つのソナタ
甲斐史子(ヴァイオリン) 大須賀かおり(ピアノ)

チャールズ・アイヴズ(1874〜1954):
ヴァイオリンとピアノのための4つのソナタ
●ソナタ第1番 (1903〜1908)
●ソナタ第2番 (1902〜1910)
●ソナタ第3番 (1902〜1914)
●ソナタ第4番「野外伝道集会の子供の日」 (1914〜1915)


録音:三鷹市芸術文化センター 2019313-15


Amazonで購入

受賞理由:
アメリカ合衆国の近代を代表し、ヨーロッパ的な形式感に厳格に縛られることなく、国の風土や生活感を感じさせながら自由奔放に創作した作曲家の全4曲のヴァイオリン・ソナタを、ヴァイオリン、ピアノともに強い表現意志を保ちながら緻密なアンサンブルで演奏。各曲の構造や楽想の面白みをあらためて発見させてくれる録音である。アメリカ合衆国の近代を代表し、ヨーロッパ的な形式感に厳格に縛られることなく、国の風土や生活感を感じさせながら自由奔放に創作した作曲家の全4曲のヴァイオリン・ソナタを、ヴァイオリン、ピアノともに強い表現意志を保ちながら緻密なアンサンブルで演奏。各曲の構造や楽想の面白みをあらためて発見させてくれる録音である。


ROSCO
ROSCO(ロスコ)
甲斐史子(ヴァイオリン)
大須賀かおり(ピアノ)
2001年結成。2002年日本現代音楽協会主催による第5回現代音楽演奏コンクール「競楽Ⅴ」優勝、第12回朝日現代音楽賞受賞。2003年現音秋の音楽展2003において受賞記念リサイタルを開催。同年京都青山財団助成によるリサイタルにより、2003年度青山バロックザール賞受賞。
クラシックからジャズ、ポピュラー、現代音楽に至るまで多彩なレパートリーを持ち、国内外の音楽祭、コンサート・シリーズなどで公演。作品の魅力を引き出すダイナミックな演奏が高い評価を受けている。これまでに数多くの新作を委嘱、作曲家との共同作業により、ヴァイオリンとピアノというクラシックな編成に新風を吹き込む多彩なデュオ作品を生み出している。北京中央音楽院、上海音楽学院を始めとする中国公演を重ねているほか、音楽大学等でのレクチャーコンサート、アウトリーチ活動も積極的に行っている。ジパングプロダクツより3枚のCD、楽譜集をリリース。
http://rosco2001.com/

甲斐史子(かい・ふみこ)
桐朋学園大学音楽学部演奏学科卒業、同大学研究科修了。
第5回現代音楽演奏コンクール競楽Ⅴ優勝。第12回朝日現代音楽賞、2003年度青山バロックザール賞受賞。アンサンブル・ノマドメンバーとして佐治敬三賞受賞。ドイツ、ダルムシュタットにてクライニヒシュタイナー賞受賞。
オランダ「ガウデアムス音楽祭」、メキシコ「グアナファト音楽祭」等、国内外の音楽祭に出演。数々の初演、録音を行っている。日仏現代音楽協会会員。
神奈川県立弥栄高等学校芸術科、東京藝術大学(ソルフェージュ科)非常勤講師。

大須賀かおり(おおすが・かおり)
桐朋学園大学音楽学部演奏学科卒業、同大学アンサンブルディプロマコース修了。
9回日本室内楽コンクール第2位。第5回現代音楽演奏コンクール競楽V優勝、第12回朝日現代音楽賞、2003年度青山バロックザール賞受賞。ソロ、室内楽をはじめ多くの作曲家の作品初演やCD録音に携わり、これまでの初演作品数は300曲を超える。ジパングレーベルより4枚のアルバムと楽譜集をリリース。日本・フィンランド新音楽協会、日仏現代音楽協会会員。桐朋学園芸術短期大学、東京成徳短期大学、神奈川県立弥栄高校芸術科非常勤講師。
http://kaoriohsuga.com/


第75回文化庁芸術祭[レコード部門]優秀賞

メロディア
melodia

ALCD-123 Cover Design: Akira Sasaki
令和2年度第75回文化庁芸術祭[レコード部門]優秀賞受賞
メロディア
山田岳(ギター、パフォーマンス)

●ミシェル・ヴァン・デル・アー :ギターとオーディオトラックのための《栗毛色》
●近藤 譲:不特定の同種2旋律楽器のための《オリエント・オリエンテーション》 ※ゲスト:佐藤 紀雄 [エレクトリック・ギター] 
●山本 裕之:ギターのための《葉理》
●三輪 眞弘:録楽のための《七ヶ岳のロンド》
●シモン・ステーン=アナーセン:▽2人の増幅された音楽家のための《実践の難しさ》
●中川 統雄:一人の奏者によるエレクトリック・ギターとエレクトリック・ベースのための《滅びの中の滅び》[作曲者によるリミックス・ヴァージョン]
●西風 満紀子:ギターのための《メロディア – ギター》
●ロイス・V・バーク:5台のエレクトリック・ギターのための《五ギター》



録音:
STUDIO JOY 2019130日・4月12日・8月25日・9月11日
神奈川県立相模湖交流センター 2019年1月11日・8月30日


Amazonで購入

受賞理由:
アコースティック・ギターとエレクトリック・ギターをどちらも弾きこなす山田岳が、水先案内人としての力量を存分に発揮したアルバムである。現代音楽の複合的な様相を、鋭敏な感性のアンテナで捉えた選曲が新鮮で、混濁した音群やノイズを交えた類稀な音響世界を確かな技術で伝える。思わず聴き入ってしまう一枚だ。


Gaku Yamada, guitar, performance山田岳(ギター、パフォーマンス)
中学生のときジミ・ヘンドリクスに憧れエレキギターを始める。その後ブルースやヘヴィメタル、パンク、プログレなどに傾倒したのち、クラシックギターを佐藤紀雄氏、ダニエル・ゲーリッツ氏に師事。

現代音楽の演奏を活動の主軸とし、広く内外の作曲家との交友を通して多くの独奏曲や室内楽、協奏曲などの初演に携わり、ギターのための新しいレパートリーを開拓している。またアコースティックギター、エレクトリックギターに加え19世紀ギター、バロックギター、リュートなどピリオド楽器の演奏も得意とし、時代にとらわれない幅広いレパートリーを持つ。
近年では楽器の枠を超えたパフォーマーとしての活動、ダンサーや造形家とのコラボレーションによる舞台制作など、さまざまな切り口で新しい表現へのアプローチを試みている。

サントリー音楽財団サマーフェスティバル、秋吉台の夏、ベルリン・ランドシュピーレ、トーキョーエクスペリメンタルフェスティバルなどの音楽祭に客演。
国内での活動のほか、これまでドイツ、ベルギー、ハンガリー、ロシア、マレーシア、中国、シンガポール、ベトナムの各都市に招聘され公演を行う。とりわけドイツ・ケルンでのヴィルヘルム・ブルックとの共演によるH.ラッヘンマン「コードウェルのための礼砲」の演奏は高く評価された。
また東京音楽大学、国立音楽大学、ゲント音楽院(ベルギー)、北京大学(中国)、ラサール芸術大学(シンガポール)、セギ大学(マレーシア)、ハノイ音楽院(ベトナム)などでレクチャーやマスタークラスを行う。

2017年にALM Recordsよりリリースした初のソロアルバム「Ostinati」は、ギターのあらゆる可能性を示した鮮烈な録音として話題を呼び「レコード芸術」誌にて特選盤に選出、加えて第55回レコードアカデミー賞にノミネートされた。

9回現代音楽演奏コンクール"競楽IX”第1位。第20回朝日現代音楽賞を受賞。
桐朋学園芸術短期大学、福山平成大学非常勤講師。


佐藤 紀雄(ギター)

1951年生まれ。田島秀三、小原安正に師事し1971年ギター・コンクール(現東京国際ギターコンクール)優勝。ギター演奏にとどまらず、指揮、コンサート企画なども行ない、クラシックギター作品を演奏するほか、同時代の国内外の作曲家による多くの作品を積極的に演奏、初演する。ギター演奏においては国内はもとより南北アメリカ、ヨーロッパ各地、中国、台湾、韓国、オーストラリアなど世界各地で演奏やマスタークラスを、また国内外のアンサンブルとも多くの共演を行う。
1997年にはアンサンブル・ノマドを結成し音楽監督をつとめ現在に至る。毎年3回開いている定期演奏会は明確なテーマを持った個性的なプログラムと質の高い演奏で内外の注目を集めている。アンサンブルはこれまでにオランダ、ベルギー、ベネズエラ、イギリス、フランス、メキシコ、中国、韓国などの音楽祭から招待され演奏してきた。1993年京都音楽賞(実践部門) 1994年中島健蔵賞 1996年朝日現代音楽賞を受賞。現在、演奏活動を行うと同時に、桐朋芸術短期大学、日本大学芸術学部ギター科、フェリス女学院大学音楽科などで後進の指導に当たっている。


第54回レコード・アカデミー賞[音楽史部門]

フレスコバルディ/フローベルガー チェンバロ作品集
Frescobaldi & Froberger Harpsichord Works

ALCD-1159 Cover Design: Shuhei Tsuji
2016年度第54回レコード・アカデミー賞[音楽史部門]受賞
フレスコバルディ/フローベルガー チェンバロ作品集
渡邊順生(チェンバロ)


ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):
トッカータ第2巻第7番 ニ調
トッカータ第1巻第10番 ヘ調
ロマネスカのアリアに基づく14のパルティータ
トッカータ第2巻第11番 ト調
ルッジェーロのアリアに基づくカプリッチョ第12番
パッサカリアに基づく100のパルティータ

ヨハン・ヤーコプ・フローベルガー(1616-67)
トッカータ第2番 ニ短調
嘆き~憂鬱を晴らすためにロンドンで作曲(組曲第30番 イ短調 より)
組曲第27番 ホ短調
トッカータ第18番 ヘ長調
ブランロシェ氏の死に寄せる悲嘆とトンボー
皇帝フェルディナント3世のトンボー
組曲第20番 ニ長調


Amazonで購入


 受賞ディスクの一覧は、音楽之友社のサイトをご覧ください。

バロック期に先駆けて重要な鍵盤作品の数々を生み出し、ドイツ人として音楽史上初めて国際的名声を博したJ.J.フローベルガーと、その師であるイタリアの天才G.フレスコバルディ。この二人の作品は、17世紀における最も重要かつ美しい楽器・チェンバロの魅力と可能性を、ストレートかつ自由に提示した。4世紀の時を経て、渡邊順生が、その黎明期の躍動を今に伝える。192kHz/24bitによる高音質録音。



Yoshio Watanabe渡邊順生(チェンバロ)
1950年、鎌倉の生まれ。チェンバロ、フォルテピアノ、クラヴィコード奏者及び指揮者。2011年第42回サントリー音楽賞受賞。ピアノを宅孝二、チェンバロを小林道夫らに師事。1973年、一橋大学社会学部卒業と同時にオランダへ留学、アムステルダム音楽院にてチェンバロをグスタフ・レオンハルトに師事。1977年最高栄誉賞付ソリスト・ディプロマを得て同音楽院を卒業、更に、プリ・デクセランスを受賞した。その後ヨーロッパ各地にて演奏活動を行ない、1980年に帰国。以来、古楽器演奏の啓蒙と普及に努め、精力的な演奏活動を展開。1984年古楽器のオーケストラ「ザ・バロックバンド」を結成し、モンテヴェルディ《オルフェオ》、《聖母マリアの夕べの祈り》、バッハ《ヨハネ受難曲》、ヘンデル《メサイア》等々、声楽大曲を中心とした演奏活動を行なって好評を博した。フランス・ブリュッヘン、アンナー・ビルスマ、マックス・ファン・エグモント、ジョン・エルウィスをはじめヨーロッパの名手・名歌手たちと共演多数。91年夏アメリカに楽旅して絶賛され、その後はローマ、パリ、ザルツブルク、アムステルダム等、国際的にも活躍。ソニー、創美企画、コジマ録音、セシル・レコード等より多数のCDをリリース。崎川晶子との共演による「モーツァルト:フォルテピアノ・デュオ」(コジマ録音)では2006年度レコード・アカデミー賞(器楽曲部門)を受賞した。また、楽譜の校訂や論文の執筆なども手がけ、2000年秋に上梓した『チェンバロ・フォルテピアノ』(東京書籍)は、歴史的鍵盤楽器の包括的な概説書・研究書として、各方面で大きな反響を呼んだ(2009年2月、第3刷刊行)。上野学園大学客員教授。桐朋学園大学、東京音楽大学講師。


第26回ミュージック・ペンクラブ音楽賞

山根弥生子 ベートーヴェンを弾く Yaeko Yamane plays Beethoven


ALCD-9127, 9128 Cover Design: Natsue Yamanaka2014年第26回ミュージック・ペンクラブ音楽賞
クラシック部門〈独奏・独唱部門〉最優秀賞
山根弥生子 ベートーヴェンを弾く Vol.1〜3
山根弥生子(ピアノ)


 山根弥生子は、弊社より発売の下記の3点のアルバムにより、日本人初となるベートーヴェンのピアノ独奏作品全曲録音を達成されたことが高く評価され、第26回ミュージック・ペンクラブ音楽賞クラシック部門〈独奏・独唱部門〉最優秀賞を受賞しました。弊社もレーベルとして同時受賞しました。
●山根弥生子 ベートーヴェンを弾く〜変奏曲集〜(ALCD-9049, 9050)
●山根弥生子 ベートーヴェンを弾くVol. 2 〜変奏曲とロンド〜(ALCD-9117, 9118)
●山根弥生子 ベートーヴェンを弾く Vol. 3 〜バガテルとさまざまな小品〜(ALCD-9127, 9128)

詳細は、ミュージック・ペンクラブのサイトをご覧ください。

Yaeko Yamane (photo: Yukio Kojima)山根 弥生子(ピアノ)
 パリ国立音楽院でラザール・レヴィに師事。1953年プルミエ・プリを得てピアノ科卒業。その後チューリッヒ、ベルリン、モスクワでそれぞれマックス・エッガー、ヘルムート・ロロフ、ヤコブ・フリエールのもとで研鑽。1958年マリア・カナルス国際コンクール第一位。1960年日本でデビュー以来、国内外で絶え間なく演奏活動を続けて今日にいたる。1970年と77年には東京でベートーヴェンの全32曲のピアノ・ソナタ連続演奏会を開き高い評価を得る。海外の演奏はフランス、イタリア、スイス、ドイツ、チェコ、スロヴァキア、ポーランド、ルーマニア、ブルガリア、ユーゴスラヴィア、ロシア、中国に及ぶ。レパートリーは古典、ロマン派から現代に及び、特に海外では日本の作品の演奏にも力を入れ、牧野由多可のピアノ協奏曲第2番、「浄瑠璃幻想」、宍戸睦郎のピアノ協奏曲第2番等を世界初演した他、松平頼則の「主題と変奏」も演奏している。国内のほとんどの主要オーケストラと共演し、国外でも多くの大都市のオーケストラ、旧レニングラードフィル(指揮アルヴィド・ヤンソンス)、ベルリン交響楽団(指揮クルト・ザンデルリング)、ゲヴァントハウス管弦楽団(指揮ヴァーツラフ・ノイマン)、ドレスデン・フィル(指揮クルト・マズア)等と共演。協奏曲のレパートリーは40数曲に及ぶ。1975年度福山賞受賞。2013年、日本人初のベートーヴェン全ピアノ独奏作品録音を完結。2014年、第26回ミュージック・ペンクラブ音楽賞(独奏・独唱部門賞)受賞。


第51回レコード・アカデミー賞[声楽曲部門]

メアリ・スチュアート女王の詩 シューマン後期歌曲集
SCHUMANN Späte Lieder

ALCD-7172 Cover Design: Kazuhiko Hirasawa
2013年度第51回レコード・アカデミー賞[声楽曲部門]受賞
メアリ・スチュアート女王の詩 シューマン後期歌曲集
加納悦子(メゾソプラノ)長尾洋史(ピアノ)


ロベルト・シューマン(1810-56):
3つの歌 op. 83
リートと歌 第4集 op. 96
レーナウの6つの詩とレクイエム op. 90
6つの歌 op. 107
春の挨拶 Anhang M11/1[遺作]
7つの歌〜エリザベト・クルマンを偲んで op. 104
メアリ・スチュアート女王の詩 op. 135


Amazonで購入


 受賞ディスクの一覧は、音楽之友社のサイトをご覧ください。

日本を代表する歌手として近年ますます存在感を放つメゾソプラノ加納悦子のソロ・デビュー盤。ドイツ留学後、ドイツ各地の歌劇場の舞台にも数多く立ち、ドイツ語に定評のある加納がここで取り組むのはドイツ・リートの奥の院。《詩人の恋》《リーダークライス》などの名作を集中的に作曲した1840年の「歌の年」から10年を経て、作曲家として一層成熟したシューマンの後期歌曲の高みが、たしかな技術と的確な解釈に支えられた声楽表現によって精緻に描かれている。深く文学と結びついたシューマンの創作の、そしてドイツロマン派音楽の本当の貌(かお)がここにある。



Etsuko Kanoh加納悦子(メゾソプラノ)
 東京藝術大大学院を経てドイツ国立ケルン音楽大学で学ぶ。ケルン市立歌劇場オペラスタジオ研修生から同歌劇場専属歌手となる。また、シュトゥットガルト州立歌劇場、ザルツブルグ音楽祭、ベルギー・フランドルオペラなどにおいて、モーツァルト『コジ・ファン・トゥッテ』(指揮・ルネ・ヤコブス)デスピーナやウルマン『アトランティックの王』、リゲティ『ル・グラン・マカーブル』などの現代オペラにも出演した。
 近年のオペラの舞台ではヴァーグナー『トリスタンとイゾルデ』ブランゲーネなどで真摯な役作りと正確なディクションが絶賛されたが、日本においては、NHK交響楽団をはじめ主要オーケストラとの共演や新国立劇場オペラの出演を重ねる一方で、ドイツ・リートの分野でも第一人者として、常に内面を深く掘り下げた卓越した表現力で高い評価を得ている。



Hiroshi Nagao長尾 洋史(ピアノ)
 東京藝術大学、同大学院修士課程を修了。安宅賞を受賞。宗廣祐詩、遠藤道子、米谷治郎の各氏に師事。1995年、パリ・エコールノルマルに留学。帰国後は、NHK交響楽団、東京交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団など主要オーケストラと共演。ソロ・リサイタル、多数の国内外の作品初演、主要音楽祭に出演するほか、ミシェル・ベッケ(Tb)、エリック・オビエ(Tp)、ジャン=イヴ・フルモー(Sax)、パーヴェル・ベルマン(Vl)などの管楽器、弦楽器奏者と共演するなど、その活動は多岐にわたっている。
 CDは、「エボカシオン」「長尾洋史プレイズ ラヴェル&ドビュッシー」(ライヴノーツ)、「メシアン:アーメンの幻影(2台ピアノ/共演:藤原亜美)」、「長尾洋史 リスト&レーガーを弾く」(コジマ録音)などをリリース。
 透明で芯のある美しい音、緻密で精巧なテクニックの中に、非常にみずみずしい音楽を聴かせることのできる数少ない演奏家である。国立音楽大学准教授、東京藝術大学非常勤講師。


第67回文化庁芸術祭[レコード部門]優秀賞

ランゼッティ チェロ・ソナタ集
Salvatore LANZETTI: Sonate a Violoncello Solo e Basso Continuo

ALCD-1131 Cover Design: Waka Harada
平成24年度第67回文化庁芸術祭[レコード部門]優秀賞受賞
ランゼッティ チェロ・ソナタ集
懸田貴嗣(チェロ)渡邊孝(チェンバロ)

サルヴァトーレ・ランゼッティ(1710頃?〜1780):
チェロと通奏低音のための12のソナタ集 op. 1 (1736)より
●チェロ・ソナタ第5番 イ短調
●チェロ・ソナタ第2番 イ長調
●チェロ・ソナタ第4番 ハ長調
●チェロ・ソナタ第1番 ト長調
●チェロ・ソナタ第3番 ニ長調
●チェロ・ソナタ第6番 変ロ長調

チェロ:フランソワ・ル・ジュヌ パリ 1755年
チェンバロ:ブルース・ケネディ製作 アムステルダム 1995年 ドイツ式 (ミヒャエル・ミートケ製作 ベルリン1703-1713年に基づく) 改良型ミーントーン
録音:武蔵野音楽大学シューベルトホール 2011年11月20-22日


Amazonで購入

受賞理由:
サルヴァトーレ・ランゼッティはチェロのヴィルトゥオーゾとして国際的に名声を博した最初の人物とされるが、現在その作品は広く知られてはいない。本ディスクは、単に知られざる作品を発掘した(6曲中4曲が世界初録音という)だけにとどまらず、それらに秘められた極めて個性的な魅力を遺憾なく引き出した点が評価された。懸田貴嗣の卓抜した楽曲解釈と、渡邊孝の独創的な共演が相互に高め合って、エキサイティングな音楽作りが実現している。


Takeshi Kaketa, violoncello懸田貴嗣(チェロ)
東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程修了。チェロを鈴木秀美、藤森亮一の各氏に師事。ミラノ市立音楽院ではガエタノ・ナジッロ氏に師事した。バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカ、国内の主要な古楽オーケストラ、音楽祭のコンサート、録音に参加。2005年以降 ヨーロッパに活躍の場を広げ、ラ・ヴェネシアーナ、イル・コンプレッソ・バロッコなどイタリアのアンサンブルのメンバーとして、欧州各地の主要な音楽祭での演奏やレコーディング活動を行っている。関わったCD録音はEMI/Virgin、ORF、Glossa、BIS、TDK CORE、DENONなど多くのレーベルに渡る。2012年9月にソロCD「ランゼッティ/チェロ・ソナタ集」(ALM)をリリースし、音楽誌上などで高い評価を得ている。これまで通奏低音奏者として、エンリコ・オノフリ、エンリコ・ガッティ、グナール・レツボール、ロベルタ・マメリなどと共演している。2007年度文化庁在外派遣研修員。http://lanzetti.exblog.jp/



Takashi Watanabe, clavicembalo渡邊孝(チェンバロ)
東京音楽大学ピアノ専攻卒業。在学中にチェンバロを始め、渡邊順生氏に師事。桐朋学園大学研究科(チェンバロ専攻)修了。2002年より拠点をヨーロッパに移し、アムステルダム音楽院にてボブ・ファン・アスペレン氏に師事。2005年以降イタリアに在住し、ミラノ市立音楽院にてロレンツォ・ギエルミ氏にオルガンを師事し、2010年にディプロマを取得。日本では『ヘンデル・フェスティバル・ジャパン』の指揮者として参加したほか、ヨーロッパ各地でもソリスト、また通奏低音奏者としてラ・ヴェネシアーナ、イル・コンプレッソ・バロッコ、アンサンブル・ゼフィロ、アンサンブル・コルディアなどと演奏している。2006年バッハ・アーベル国際ヴィオラ・ダ・ガンバコンクール(ケーテン)にてチェンバロ特別賞を受賞。2010年イタリア、ファーノ・アドリアーノ国際オルガンコンクールにて第3位を受賞。2012年6月には、初ソロCDとなる J. S. バッハ 《ゴルトベルク変奏曲》 をリリースし、レコード芸術7月号において特選盤を獲得。イタリアのCd classico において5つ星を獲得するなど、高い評価を受けた。平成20年度、文化庁在外派遣研修員。2011年のプレミオ・ボンポルティ国際古楽コンクールにおいて審査員を務めた。


第50回レコードアカデミー賞[現代曲部門]

南聡作品集「昼」
Works of Satoshi Minami “HIRU"

ALCD-91 Cover Design: Ryusuke Ito
2012年度第50回レコード・アカデミー賞[現代曲部門]受賞
南聡作品集「昼」
夏田昌和(指揮)ほか

《昼Ⅶ/ほとんど協奏的ソナタ》op. 58 (1992/93/97/2010)
《日本製ロッシニョール》op. 29 (1994)
《異議申し立て》反復と位相に関する2台のピアノのための協奏曲:石井眞木の思い出に op. 57 (2003/10)


Satoshi Minami (1955- )指揮:夏田昌和
フルート:木ノ脇道元、鈴木茜
オーボエ:是澤悠
クラリネット:鈴木生子
パーカッション:神田佳子
ピアノ:大須賀かおり、松永加也子、二宮英美歌
ギター:松尾俊介
ヴァイオリン:甲斐史子、花田和加子
ヴィオラ:藤原歌花
チェロ:竹本聖子
コントラバス:佐藤洋嗣

録音:三鷹市文化センター風のホール 2011年10月13日/札幌ザ・ルーテルホール 2011年5月6日


緻密な語法によって意外性に満ちた音世界を構築する作曲家・南聡(1955-)の作品集。ポップ・アートの影響下に「異化への楽天的で無邪気なわくわく感覚」がはじける作­品世界は、音によって広がる現代の表現を明るく軽やかに謳歌する!

Amazonで購入

平成21年度(第64回)文化庁芸術祭[レコード部門]大賞

琵琶法師の世界 平家物語/今井勉(平家琵琶)
Heike monogatari -The Tale of the Heike- /Tsutomu Imai


2009年7月に発売された「琵琶法師の世界 平家物語」が平成21年度(第64回)文化庁芸術祭大賞(レコード部門)を受賞しました。平成18年度(第61回)に続いて2度目の受賞です。
「琵琶法師の世界 平家物語」企画・監修:今井勉、薦田治子
EBISU-13-19(7CD+DVD) 
CD7枚組+DVD付き 豪華ボックス仕様(装丁:辻修平)
【TYサポート助成CD】


CD1 [1]-[4] 鱸 [5] 吾身栄花より「桜の中音」
CD2 [1]-[8] 卒都婆流
CD3 [1]-[6] 紅葉
CD4 [1]-[6] 竹生島詣 [7]-[11] 生食
CD5 [1]-[5] 宇治川 [6]-[10] 横笛
CD6 [1]-[6] 那須与一
CD7 [1]祇園精舎(復元)


録音:2001年3月26,28,29日、5月31日 名古屋市青少年文化センター第1スタジオ
使用琵琶:武蔵野

DVD [1]吾身栄花より「桜の中音」
撮影:1992年10月20日 東京藝術大学
使用琵琶:小孔雀(東京藝術大学美術館所蔵)

Amazonで購入


第45回レコード・アカデミー賞[音楽史部門]

マラン・マレの横顔IV 〜喜び、哀惜、官能 そして愛

ALCD-1084 Cover Design: Shuhei Tsuji2007年度第45回レコード・アカデミー賞[現代曲部門]受賞
マラン・マレの横顔IV 万華鏡 ~喜び、哀惜、官能 そして愛
平尾雅子(ヴィオラ・ダ・ガンバ)金子浩(アーチリュート)


1. プレリュード ニ短調(第4巻)2. 含み笑い(第4巻)3. アラベスク(第4巻)4. 夢見る女(第4巻)5. ポロネーズ(第2巻)6. ミュゼット(第3巻)7. サント・コロンブ氏を偲んで(第2巻)8. サラバンド 「深い悲しみ」(第2巻)9. バディナージュ(戯れ)(第4巻)10. プレリュード ニ長調(第1巻)11. ファンタジー(第1巻)12. 人の声(第2巻)13. 鐘もしくはカリヨン(第2巻)14. 嘆き(第3巻)15. シャコンヌ(第1巻)16. ロンドー「優美」(第4巻)
録音:2006年4月11-13日 秩父ミューズパーク音楽堂

◇密なるアンサンブルが奏でる人間模様
マレの曲集の中には、宮廷生活の万華鏡のような人間模様を垣間見せる小品が沢山ちりばめられている。人生の喜びも哀しみも、すべてを映し出す彼の音楽は、今もなお我々の心を捉えてやまない。(平尾雅子)

平尾雅子 Masako Hirao 京都に生まれる。国立音楽大学楽理科卒業。ヴィオラ・ダ・ガンバを故大橋敏成、音楽学を高野紀子の各氏に師事。スイスのバーゼル・スコラ・カントルム にてヴィオラ・ダ・ガンバをジョルディ・サバール、室内楽をジャネット・フ ァン・ヴィンゲルデンの各氏に師事。ソリスト・ディプロマを得て同校を卒業後、オランダのデン・ハーグ王立音楽院にてヴィーラント・クイケン氏に師事。1980年までサバール率いるアンサンブル「エスペリオンXX」のメンバーとして活躍した。
 帰国後は、多数のリサイタル、室内楽コンサート、レコーディングで内外の名手と共演。フランス、イタリア、韓国などの国際古楽フェスティヴァルに出演。近年、「エスペリオンXXI」の日本ツアーやヨーロッパ各地での公演にも参加している。一方舞踏付きルネサンス音楽「信長公御所望の南蛮音楽と舞踏」で自らの踊りも交えて企画構成するなど、幅広い活動を行っている。

平尾雅子 オフィシャルウェブサイト


金子浩 Hiroshi Kaneko桐朋学園大学古楽器科卒業。88年にオランダのデン・ハーグ王立音楽院に留学し、リュートを佐藤豊彦氏に師事。94年同音楽院リュート科教師ディプロマを取得。96年同音楽院リュート科ソリスト・ディプロマを取得。93年ブルージュ国際古楽コンクールに入選。オランダを中心にソロ・コンサート、またコンバティメント・コンソート・アムステルダムや、鈴木雅明氏指揮バッハ・コレギウム・ジャパンの公演、録音に通奏低音奏者として参加する。また、他の古楽演奏家らとのCD録音も多い。2000年キングレコードより古楽の枠にとらわれないオムニバスのソロCD「ハートランド」をリリース。独奏、アンサンブル、通奏低音奏者として活動している。

Amazonで購入


第45回レコード・アカデミー賞[現代曲部門]

江村哲二作品集《地平線のクオリア》

ALCD-73 Cover Design: Natsue Yamanaka2007年度第45回レコード・アカデミー賞[現代曲部門]受賞
江村哲二作品集《地平線のクオリア》
大野和士(指揮)新日本フィルハーモニー交響楽団/豊田喜代美(ソプラノ)小松一彦(指揮)新日本フィルハーモニー交響楽団/アンドジェイ・ストラスジンスキ(指揮)ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団/高田あずみ(ヴァイオリン)小松一彦(指揮)東京フィルハーモニー交響楽団


1. 地平線のクオリア (2005)
大野和士(指揮)新日本フィルハーモニー交響楽団
2. プリマヴェーラ(春) (1996)
豊田喜代美(ソプラノ)小松一彦(指揮)新日本フィルハーモニー交響楽団
3. インテクステリア第5番 (1991)
アンドジェイ・ストラスジンスキ(指揮)ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団
4. ヴァイオリン協奏曲第2番「インテクステリア」 (1992)
高田あずみ(ヴァイオリン)小松一彦(指揮)東京フィルハーモニー交響楽団

録音:1994年4月27日(4)、1996年8月29日(2) サントリーホール
2006年1月6日 すみだトリフォニーホール(1)
1993年3月12日 ワルシャワ ナショナル・フィルハーモニー・ホール(3)

江村哲治 Tetsuji Emura

独学にしてルトスワフスキ、ブザンソン各国際作曲コンクール優勝、武満徹からも高く評価された奇才江村哲二のオーケストラ作品集。その哲学的思考と科学的アプローチに基づいた作曲技法は、独自の音世界を生み出した。代表作「地平線のクオリア」、ルトフワフスキ作曲コンクール第1位受賞作品でもある「インテクステリア第5番」など、江村哲二の深く濃密な思考世界が見事な形で具現化されている。

江村哲治 公式サイト

*江村哲二さんは去る2007年6月11日、47歳の若さで急逝されました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

Amazonで購入


平成18年度(第61回)文化庁芸術祭[レコード部門]大賞

EBISU-12 Cover Design: Shuhei Tsuji第61回文化庁芸術祭[レコード部門]大賞受賞
酒井松道《鶴の巣籠》五態
酒井松道(尺八)志村禅保(尺八)


[受賞理由] このCDは、酒井松道の高い演奏技術に裏付けられたものである。よく知られた尺八の名曲「鶴の巣籠」を、各地に伝承されたそれぞれの形で吹き分け、また、現在使われている楽器と異なる、竹本来の形や特徴を活かした「地無し尺八」を使用して難度の高い演奏を示した。現代音楽の演奏にもすぐれた奏者の長年にわたる地道な活動も高く評価された。(文化庁)

酒井松道 SAKAI Syodo1. 布袋軒 鶴之巣籠(ふたいけん つるのすごもり)
2. 蓮芳軒・喜善軒 鶴之巣籠(れんぽうけん・きぜんけん つるのすごもり)
3. 明暗対山派 古伝 巣鶴(みょうあんたいざんは こでん そうかく/すづる)
4. 明暗対山派 鶴巣籠(みょうあんたいざんは つるのすごもり)
5. 開祖 酒井竹保作曲 竹保流尺八本曲 鶴の巣籠
 (ちくほりゅうしゃくはちほんきょく つるのすごもり)

明暗第38世小泉了庵、神如道派・森安如濤、影浦如安、竹保流開祖からそれぞれに伝授された《鶴の巣籠》を収録。
「5種の、それぞれ趣を異にする《鶴の巣籠》が、初の古典本曲リサイタルから37年、松道の飽くことなき探求心によって磨き抜かれてここに提示されています」(月渓恒子/ライナーノートより)
竹保流 ウェブサイト

Amazonで購入


第44回レコード・アカデミー賞[器楽曲部門]

ALCD-1073 Cover Design: Shuhei Tsuji
2006年度第44回レコード・アカデミー賞[器楽曲部門]受賞
モーツァルト フォルテピアノデュオ [クラヴィーアの歴史と名器II]
渡邊順生(フォルテピアノ)
崎川晶子(フォルテピアノ)


2台のピアノのためのソナタ ニ長調 KV448
四手連弾のためのアンダンテと5つの変奏曲 ト長調 KV501
2台のピアノのためのラルゲットとアレグロ 変ホ長調 KV6 deest
四手連弾のためのソナタ ヘ長調 KV497
録音:2004年9月8-10日 相模湖交流センター
渡邊順生&崎川晶子 Yoshio Watanabe & Akiko Sakikawa
受賞に際して      渡邊 順生

二台ピアノと四手連弾という地味な分野における当ディスクが受賞の栄誉に浴したことに驚くと共に、たいへん感謝しております。フォルテピアノの演奏が、ピアノ音楽の領域で初の受賞となったことも光栄の限りです。フォルテピアノという楽器は、音の減衰が速くニュアンスが豊かなので、ピアノ二重奏の厚みのあるテクスチャーにおいても響きが暑苦しくならず、その点で、現代のピアノとは異なるこの楽器の魅力や特徴がよく活かせたと思います。今後も、フォルテピアノの魅力を少しでも多くの方にわかって頂くために、この分野の演奏に力を入れていきたいと考えています。

渡邊順生 オフィシャルウェブサイト
崎川晶子 オフィシャルウェブサイト

Amazonで購入


その他の主な受賞歴

EBISU-2 Cover Design: Shuhei Tsuji1997年 第13回文化庁芸術作品賞受賞

「三曲/新しい風」(EBISU-2)
石垣征山(尺八)川村泰山(尺八)菊原光治(三弦・歌)富山清隆(箏・三弦・歌)米川裕枝(箏・歌)

Amazonで購入


ALCD-1031
Cover Design: Shuhei Tsuji
2001年 「stereo」誌2001年度最優秀録音

「よみがえるナーデルマン・ハープ」(ALCD-1031)
神藤雅子(ナーデルマンハープ)

Amazonで購入