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■未来に伝える三善晃の世界 I, II, III



ALCD-9255, 9256 税込価格¥3,850(税抜価格¥3,500) 2023/10/07発売  JAN 4530835 115533



音楽現代 推薦盤
ぶらあぼCD評(New Release Selection)link




三善晃

Disc1

母と子のための音楽 (2002) 〜 チェロとピアノのための
  [1] I. 甘い - 子守唄 - 愛
  [2] II. 慰め - 優しい やわらぎ
  [3] III. 想い出 - 哀しい - 癒し
  [4] VI. お話 - 幻想
  [5] V. さわやか - 目覚める

[6] C6H (1987) 〜 チェロのための
[7] プロターズ 遠景から無景へ (1974) 〜 2台ギターのための
[8] エピターズ (1975) 〜 ギターのための

ギターのための五つの詩(うた) (1985)
  [9] 1. 原っぱ
  [10] 2. 乳房
  [11] 3. 晩夏
  [12] 4. 蜜柑
  [13] 5. 家出

弦楽四重奏曲第1番 (1962)
  [14] 第1楽章
  [15] 第2楽章
  [16] 第3楽章

弦楽四重奏曲第2番 (1967)
  [17] 第1楽章
  [18] 第2楽章
  [19] 第3楽章

[20] 弦楽四重奏曲第3番「黒の星座」(1992)


Disc2

[1] 黒の星座 (1989) 〜 ギターと弦楽四重奏のための
[2] 花骨牌 (1990) 〜 横笛とギターのための
カイエ・ソノール 《音の手帳》 (1985) 〜 ピアノ連弾のための
  [1] 1. プレリュード
  [2] 2. パスピエ
  [3] 3. ロマンス
  [4] 4. クーラント
  [5] 5. フィナーレ

[8] 子守歌 (1987) 〜 ピアノ独奏のための
[9] 響象 I (1984) 〜 2台ピアノのための
[10] 響象 II (1985) 〜 2台ピアノのための

唱歌の四季 (1986) 〜 2台ピアノのための
  [11] 1. 朧月夜
  [12] 2. 茶摘
  [13] 3. 紅葉
  [14] 4. 雪
  [15] 5. 夕焼小焼


Disc 1
[1]-[5] 山澤慧 (vc), 福田薫 (p)
[6] 山澤慧 (vc)
[7] 佐藤紀雄 (g), 土橋庸人 (g)
[8]-[13] 佐藤紀雄 (g)
[14]-[20]  カルテット・アマービレ

Disc 2
[1] 土橋庸人(g), カルテット・アマービレ
[2] 佐藤紀雄 (g), 竹井誠 (篠笛, 能管)
[3]-[7] 倉地恵子 (p), 福田薫
[8] 倉地恵子 (p)
[9]-[10] 倉地恵子 (p), 福田薫(p)
[11]-[15] 福田薫(p), 倉地恵子 (p)



録音(ライヴ)
Recording Location (Live):

Disc1 & Disc2 [1]: 2021年12月10日 東京オペラシティ リサイタルホール「未来に伝える三善晃の世界 III」
レコーディング・エンジニア:小島幸雄
Tokyo Opera City Recital Hall, 10 December 2021
Recording Engineer: Yukio Kojima

Disc2 [2]: 2017年10月13日 東京オペラシティ リサイタルホール「未来に伝える三善晃の世界 II」
レコーディング・エンジニア:小島幸雄
Tokyo Opera City Recital Hall, 13 October 2017,
Recording Engineer: Yukio Kojima

Disc2 [3]-[15]: 2015年9月14日 杉並公会堂小ホール「未来に伝える三善晃の世界 I」
録音:三善音楽を未来に伝える会
Suginami Public Hall (Small Hall), 14 September 2015
Recorded by Society of Akira Miyoshi Music for the Future



三善晃の厳しい音楽世界を未来に伝えるために『三善音楽を未来に伝える会』が主催する演奏会シリーズ『未来に伝える三善晃の世界』から、I(2015), II(2017), III(2021) のライヴ録音を収録。新しい世代の演奏家が三善音楽に新しい息吹を吹き込んでいる。「花骨牌」、「子守歌」は初のCD化。







三善晃 Akira Misyohi (作曲)
1933年1月10日、東京都杉並区阿佐谷に生まれる。日本を代表する作曲家。東大仏文科在学中に留学したパリで、異邦人としての自己に気づき、帰国後は一貫して日本人として西洋音楽に新たな歴史を刻む道を歩んできた。「日本語で作曲する」という意識は、器楽作品においても、日本的な所作として顕れ、三善のテクスチュアを特徴づける。妥協を拒む創作態度からは、時として晦渋な作品が生まれるが、それらは日本におけるクラシック音楽の伝統を紡ぐものとして、比類ない。尾高賞、毎日音楽賞、NHK作曲賞、イタリア賞等、受賞歴多数。1974年から1995年まで学長を務めた桐朋学園大学では、さまざまな学生にさまざまな影響を与え、多様な人材を育てた。2001年文化功労者。2013年10月4日永眠。

山澤慧 Kei Yamazawa (チェロ)
東京藝術大学附属高校、同大学を経て、同大学院を修了。第2回秋吉台音楽コンクールチェ口部門第1位。第11回現代音楽演奏コンクール"競楽XI"第1位、第24回朝日現代音楽賞受賞。音川健二、藤沢俊樹、河野文昭、西谷牧人、鈴木秀美、山崎伸子の各氏に師事。文化庁新進芸術家海外研修生として、フランクフルトにてM.Kasper氏に師事。藝大フィルハーモニア管弦楽団首席チェロ奏者、千葉交響楽団契約首席チェロ奏者。

福田薫 Kaoru Fukuda (ピアノ)
4歳よりピアノを始める。桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学を経て、ニューヨーク大学大学院修士課程終了。ジュリアード音楽院のマルティン・キャニン教授に師事。ロングアイランド音楽院で11年間にわたり教鞭を執る傍ら、レジーナ・オペラ・カンパニーの専属ピアニストとしても活動。ロングアイランド国際コンクールで、専属伴奏者として、最優秀伴奏者賞受賞。2012年に帰国した後も、ニューヨーク・センター・シンフォニーとベートーヴェン、ショパンの協奏曲を共演する等ニューヨークでの活動を続ける一方で、邦人作品の演奏にも積極的に係わる。これまでに、金子仁美、松村禎三、新実徳英のピアノトリオを演奏。「未来に伝える三善晃の世界I」では「響象I,II」に新たな風を吹き込んだ。2022年には東京オペラシティリサイタルホールでピアノリサイタルIIを行う。

佐藤紀雄 Norio Sato (ギター)
1971年(現)東京国際ギターコンクール優勝。以後、ギター演奏と指揮活動を広範囲に行ってきた。これまでにパリ、ニューヨーク、ハンブルク、ロンドンをはじめ世界各地でリサイタルを行い、また各地のアンサンブルと共演してきた。1997年にアンサンブル・ノマドを結成し音楽監督として毎年定期演奏会を開いてきた。またアンサンブル・ノマドでも海外から多く招かれ、ハッダースフィールド音楽祭、ガウデアムス音楽週間、モレリア音楽祭など主要な音楽祭で演奏してきた。1990年、京都音楽賞(実践部門賞)。1994年、中島健蔵賞。1996年、朝日現代音楽賞。2002年、アンサンブル・ノマドとして第二回佐治敬三賞を受賞。ギター・ソロのCD、アンサンブル・ノマドのCDなど多数リリースしている。桐朋学園芸術短期大学、青山学院女子短期大学、また日本大学芸術学部各ギター科で後進の指導にあたっている。

土橋庸人 Tsunehito Tsuchihashi (ギター)
ベルリン・ハンスアイスラー音楽大学大学院修了。リリエンフェルト(オーストリア)の音楽祭に招待、ドイツ文化センターにてクリスティーネ・イヴァノヴィッチによるエーリッヒ・フリートの「イザナギとイザナミ」の講演に出演。第一回パン・パシフィック現代音楽コンクールアンサンブルの部 第一位。ウィーン・ギターフォーラム国際コンクール現代音楽賞、競楽XIIIにて、入選及び審査員特別奨励賞を受賞。これまでにギターを松居孝行、佐藤紀雄、D.ゲーリッツの各氏に師事。

カルテット・アマービレ Quartet Amabile
2016年9月難関で知られる第65回ARDミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門第3位に入賞、あわせて特別賞(コンクール委嘱作品の最優秀解釈賞)を受賞。19年11月には、ニューヨークで行われたヤングコンサートアーティスト国際オーディションで第1位を獲得。15年桐朋学園大学在籍中のメンバー(Vn 篠原悠那、北田千尋、Va 中恵菜、Vc 笹沼樹)により結成される。磯村和英、山崎伸子に師事。16年第10回横浜国際音楽コンクール第1位及び全部門グランプリ受賞。第12回ルーマニア国際音楽コンクール第1位、第12回ミュージックアカデミー in みやざき講師特別賞、第26回リゾナーレ室内楽セミナー奨励賞、第38回霧島国際音楽祭賞、堤剛音楽監督賞を受賞。松尾学術振興財団より第26~28回、第30回松尾音楽助成・奨励を受ける。マルタ・アルゲリッチ、クシシュトフ・ヤブウォンスキ、ダン・タイソンらと共演するなど、今後の活躍が期待されているカルテットである。

篠原悠那 Yuna Shinohara (ヴァイオリン)
第80回日本音楽コンクール第2位、並びに岩谷賞(聴衆賞)受賞。フジテレビ系アニメ「四月は君の嘘」ヒロイン役モデルアーティスト。シャネル・ピグマリオン・デイズアーティスト。2016年EPIC SONYよりCD「Estreno」をリリース。桐朋女子高等学校音楽科を首席で卒業、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコース修了、スイス・国際メニューイン音楽アカデミーを修了し、ディプロマを取得。山下金彌、辰巳明子、マキシム・ヴェンゲーロフ、篠崎史紀に師事。室内楽を藤井一興、徳永二男、磯村和英等に師事。現在、桐朋学園大学大学院修士課程在籍中。ヤマハ音楽支援制度、明治安田クオリティオブライフ文化財団、ロームミュージックファンデーション奨学生。使用楽器は1832年製 G. F.プレッセンダ ex “カール・フレッシュ”(宗次コレクション)。

北田千尋 Chihiro Kitada (ヴァイオリン)
3才よりヴァイオリンを始める。第7回仙台国際音楽コンクール第4位受賞。第65回全日本学生音楽コンクール全国大会中学生の部第1位併せて東儀賞、兎束賞、音楽奨励賞、ANA賞受賞。いしかわミュージックアカデミーIMA奨励賞受賞。ミュージックアカデミー in みやざき優秀賞受賞。霧島国際音楽祭賞受賞。東京・春・音楽祭、宮崎国際音楽祭、霧島国際音楽祭、別府アルゲリッチ音楽祭等に出演。これまでに、日本フィルハーモニー交響楽団、桐朋学園オーケストラ、仙台フィルハーモニー管弦楽団と共演。ヴァイオリンを川本義幸、小室瑛子、村上直子、篠崎功子に師事。室内楽を佐々木亮、銅銀久弥、徳永二男、磯村和英、山崎伸子、練木繁夫、原田幸一郎、池田菊衛、鈴木康浩に師事。桐朋学園大学音楽部を卒業、同大学院修士課程在学中。

中恵菜 Meguna Naka (ヴィオラ)
京都市出身。4歳よりヴァイオリンを始め、21歳でヴィオラに転向。2005年全日本学生音コンクール名古屋大会小学校の部入選。桐朋学園女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部を卒業。ハンス・アイスラー音楽大学ベルリンマスター課程修了。これまでに、ゆらぎの里ヴィオラマスタークラス、ヴィオラスペース、IMUSE Music Festival in Enghien、MMCJ、プロジェクトQ、霧島国際音楽祭、ミュージック・アカデミー in みやざき等で研鑽を積む。テレビ朝日「題名のない音楽会」、NHK-FM「リサイタル・パッシオ」、東京・春・音楽祭、ヴィオラスペース、宮崎国際音楽祭、霧島国際音楽祭、北九州国際音楽祭、その他多数出演。第5回次代へ伝えたい名曲今井信子ヴィオラ・リサイタルにて、今井信子氏と共演。CHANEL Pygmalion Days 室内楽アーティスト。Music Dialogue アーティスト。新日本フィルハーモニー交響楽団首席ヴィオラ奏者。これまでに、ヴィオラを佐々木亮、ヴァルター・キュスナーの各氏に師事。使用楽器は宗次コレクションより特別に貸与されたMontagnana。                          

笹沼樹 Tatsuki Sasanuma (チェロ)
全日本学生音楽コンクールチェロ部門高校の部、ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール、東京音楽コンクール、日本音楽コンクールなどで優勝、入賞。桐朋女子高等学校音楽科チェロ科を首席卒業後、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコース、並びに学習院大学文学部ドイツ語圏文化学科卒業。2017年学習院文化活動賞を受賞し、同校で天皇皇后両陛下をお迎えしての天覧公演となったリサイタルシリーズは毎年開催されている。シャネル・ピグマリオン・デイズアーティスト。日本コロンビアよりリリースされたデビューアルバム「親愛の言葉」はレコード芸術特選盤を獲得するなど話題を呼んでいる。現在、桐朋学園大学大学院在籍中。堤剛に師事。使用楽器は1771年製 C.F. Landolf(宗次コレクション)。

竹井誠 Makoto Takei (篠笛・能管)
1956年、東京生まれ。埼玉大学理工学部数学科卒。在学中より日本音楽集団(和楽器アンサンブル)に尺八奏者として所属。入団後、篠笛、能管、竜笛に取り組む。1980年代後半より長唄囃子笛方(長唄、歌舞伎、日本舞踊など)としての活動を開始する。一方で、数少ない笛・尺八兼任奏者として日本音楽集団、林英哲(大太鼓奏者)グループ等で十数回の海外公演。ライブシーンで林英哲、山下洋輔(ジャズピアノ)、伊藤多喜雄(ロック民謡)、仙波清彦(マルチパーカッション)、三橋美香子(ボーカル)、堀越彰(ドラムス )等のユニットに参加。スタジオミュージシャンで演歌、民謡、CM、劇中音楽等のレコーディング多数。最近のライブシーンでは竹の香りのするフルート、ピッコロも披露。2010年4月より隔年で東京藝術大学音楽部邦楽科非常勤講師として現代邦楽の笛を指導中。

倉地恵子 Keiko Kurachi (ピアノ)
4歳よりピアノを始め、桐朋学園子供のための音楽教室、桐朋女子高等学校音楽科を経て、渡米。ジュリアード音楽院で学士、修士課程を終了。2001年にフランスに渡り、エコール・ノルマル音楽院に入学。高等演奏家ディプロムを首席で取得。ドゥッチ・アクアヴィア・コンクール第1位、オルレアン20世紀国際ピアノコンクールでリカルド・ビニュス賞、Nuits Pianistiques 国際コンクール第3位等、受賞歴も多い。フランス人作曲家の音楽に焦点を当てた活動に力を注ぎ、欧州各地でソロリサイタルや室内楽の演奏を活発に行うとともに、2016年に帰国後は邦人作品の演奏にも積極的に取り組んでいる。エコール・ノルマル音楽院専属伴奏員を経て、現在は上野学園大学短期大学部ピアノ科主任講師。