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ショパンの愛弟子 若き天才作曲家 カール・フィルチュの世界
Carl Filtsch




ALCD-9161 税込価格¥3,080(税抜価格¥2,800) 2016/06/07発売 JAN 4530835 111351萩原 千代(ピアノ)
Chiyo Hagiwara, piano

音楽現代 推薦盤


カール・フィルチュ:
 [1] 即興曲 変ロ短調
 [2] 練習曲 作品8
 [3] アンダンテ 作品1-1
 [4] 夜想曲 作品1-2
 [5] マズルカ
 [6] コラール
 [7] 言葉のないロマンス
 [8] 即興曲 変ト長調
 [9] 6つの小さな前奏曲
 [10] 練習曲 作品10
 [11] 舟歌
 [12] 序奏と変奏(ベルリーニのオペラ”海賊”のテーマより)
 [13] ヴェニスの別れ


萩原 千代(ピアノ)


〈録音〉相模原市立城山文化ホール(もみじホール城山) 2015年11月18〜19日


弟子に対しても週1回以上教授することはなかったショパンは、11歳のフィルチュに卓越した才能を見いだし、週3回指導したという。15歳の誕生日を目前に結核で亡くなったフィルチュは、その短い生涯にもかかわらず、熟達した作品を残した。2005年に発見された彼の作品の中に、ショパンからの強い影響のみならず、初期のうちから独創的であった天性の資質を聴くこともたやすいであろう。萩原千代は、フィルチュ作品との運命的な出合いから、作曲家の生地ルーマニアにおいて研究を重ねたピアニスト。作曲家への深い愛が伝わってくるフィルチュ演奏の決定盤。



萩原 千代(ピアノ)
 東京音楽大学音楽学部音楽学科器楽専攻ピアノ科卒業。卒業後、ルーマニア国立トゥルグムレシュ交響楽団及び同国立ディヌ・リパッティ交響楽団とモーツァルトやバッハのコンチェルトなどで共演を重ねる。ルーマニアに魅了され、ショパンの愛弟子である天才作曲家カール・フィルチュ作品との運命的な出会いから、現地での研究を重ねる。フィルチュ研究の第一人者であるCsíky Boldizsár チーキー・ボルディジャール氏からは「異なる様式への感性、楽譜の表記を研究する姿勢、作曲家の意図を汲み取る理解力」を称賛されている。2010年と2012年の2回にわたり“カール・フィルチュの世界”と題し、旧東京音楽学校・奏楽堂にて日本初演となるリサイタルを開催。柔らかなタッチによるまろやかな音色は、19世紀のサロンにおける演奏を彷彿させるものと音楽誌などで称賛された。
 ルーマニア以外でもフランスや日本において定期的なサロンコンサート、リサイタルを開催。中でも「かのやばら園」(鹿児島県)での、“世界の野ばら91曲全曲演奏”や、“瀬戸口藤吉コンサート”の模様は全国紙で大きく報じられた。
 バロック、古典期の作品を美しい音色と精巧な解釈で演奏するピアニストと評価されており、歴史に埋もれている優れた作曲家の作品を研究し、演奏することでも注目されている。
 クラシック音楽活動以外では沖縄音楽をはじめ、多様なジャンルでキーボード・プレイヤーとして活動を行っている。2011年に発売されたインド音楽アルバム「Pilgrimage」にはキーボードとボーカルで参加し、英語とヒンディー語で歌っている。また作曲活動でも、海上自衛隊委嘱「第1航空隊隊歌」(2009年)、豊島区委嘱「区制施行80周年記念ミュージカル:朝の光のその中で〜80歳のいけふくろう」を作り、ミュージカルではピアニストとしても参加(2013年)し、その模様はテレビで放映された。
 藤澤弥生、木村徹、尾崎晋也、吉田豊、Csíky Boldizsár、Csíky Boldizsár Jr. の各氏に師事。日本演奏連盟会員。





Carl Filtsch:
 [1] Impromptu b-moll
 [2] Etude op.8
 [3] Andante op.1-1
 [4] Nocturne op.1-2
 [5] Mazurka
 [6] Choral
 [7] Romanze ohne Worte
 [8] Impromptu Ges-dur
 [9] Sechs kleine Präludien
 [10] Etude op.10
 [11] Barcarolle
 [12] Introduction und Variationen über ein berühmtes Thema aus der Oper “Die Piraten” von V.Bellini
 [13] Das Lebewohl von Venedig

Chiyo Hagiwara, piano

Recording Location: Momiji Hall Shiroyama, 18-19 November 2015