2007年7月新譜情報(7月7日発売) ■第6回浜松国際ピアノコンクール2006 ALCD-9072, 9073, 9074 (3CD) 税込価格¥5,000 《Disc 1》 第1位/日本人作品最優秀演奏賞 アレクセイ・ゴルラッチ(ウクライナ) [1]-[3] ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 op.37 [4] ショパン:練習曲 ハ短調 「革命」 op.10-12 [5] シューマン:飛翔 op.12-2 〜幻想小曲集より [6] シューマン:夢のもつれ op.12-7 〜幻想小曲集より [7] リスト:超絶技巧練習曲 第10番 ヘ短調 [8] 徳山美奈子:ムジカ・ナラ 〜ピアノのために〜 奨励賞 ディナーラ・ナジャーフォヴァ(ウクライナ) [9] ラフマニノフ:絵画的練習曲 イ短調 op.39-6 [10] リスト:ハンガリー狂詩曲 第2番 嬰ハ短調 モーツァルト賞 イム・ヒョソン(韓国) [11] モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第17番 ニ長調 K.576 第1楽章 《Disc 2》 第2位 セルゲイ・クズネツォフ(ロシア) [1]-[3] プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 op.26 [4] ラフマニノフ:絵画的練習曲 嬰ヘ短調 op.39-3 [5] グバイドゥーリナ:シャコンヌ 第5位 ワン・チュン(中国) [6] ショパン:練習曲 ヘ長調 op.25-3 [7] ラヴェル:スカルボ 〜夜のガスパール より [8] メシアン:喜びの精霊の眼差し 奨励賞 クレア・フアンチ(アメリカ) [9] J.S.バッハ/ブゾーニ:シャコンヌ 《Disc 3》 第3位 キム・テヒョン(韓国) [1] リスト:エステ荘の噴水〜巡礼の年 第3年 より [2] ドビュッシー:練習曲 第11番 「組み合わされたアルペッジョのための」 [3]-[5] プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第7番 変ロ長調 op.83 第3位 北村 朋幹(日本) [6] リスト:ウィーンの夜会(シューベルトによるワルツ・カプリス) [7]-[11] シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化芝居(幻想的情景) op.26 [12] リスト:ハンガリー狂詩曲 第10番 ホ長調 「前奏曲」 第6位 ニコライ・サラトフスキー(ロシア) [13] ラフマニノフ:絵画的練習曲 ニ短調 op.39-8 [14]-[16] ストラヴィンスキー:「ペトリューシュカ」からの3つの断章 Disc 1 [1]-[3], Disc 2 [1]-[3] 沼尻竜典(指揮)東京交響楽団 いまや世界を代表するピアノ・コンクールに成長した浜松国際ピアノコンクールも昨年第6回を迎えた。今回も出場者のレベルは驚くほど高く、優勝したウクライナの18歳アレクセイ・ゴルラッチを筆頭に、才能溢れる若いピアニスト達が完成度の高い素晴らしい演奏を聴かせた。本選出場者と奨励賞・モーツァルト賞受賞者計9人の予選から本選までの熱い闘いを収録。 ■ピアノ・ソナタ第1番&第3番 シューマン・ピアノ作品集III 小林五月(ピアノ) ALCD-7115 2940円(税込) [1]-[4] ピアノ・ソナタ第1番 嬰ヘ短調 op.11 [5] -[8] ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 op.14 録音:2004年3月10日 笠懸野文化ホール、2007年4月3-4日 キラリふじみ レコード芸術特選盤 シューマンのピアノ作品全曲録音プロジェクトを敢行中のピアニスト小林五月。古典的な形式と時に唐突な展開を見せるフレーズが共存するこの2曲のソナタは、シューマンのピアノ曲の中でも決してわかりやすい作品ではないが、小林五月は見事なまでに躍動感あふれる音楽に仕上げていく。「天性のシューマン弾き」であることがこのディスクにおいて改めて証明されたと言っても過言ではない。 ●シューマンのソナタは、小林五月によってこれまでにない鮮やかな表象を得た 卓抜で磐石なテクニックはもちろんのこと、グラデーションを描くようにしなやかでかつ凛とした説得力に溢れたタッチ、シューマンのフレージング特有の猥雑感を明確にコントロールし、駆動力や起伏を携えた生命力に満ちた音楽として呈示する理知的なアプローチ、万華鏡のように目まぐるしく変化する色彩感、洗練された豊潤なファンタジーと霊感、整然と彫琢される現実と夢想、そしてシューマン作品の内省にまで深く浸透し、芸術として収斂される個性の何と非凡なことか。[真嶋雄大氏(音楽評論家)] ●ドメニコ・スカルラッティ没後250年記念● スカルラッティ演奏史を塗り替える大胆な挑戦。クリストフォリの神秘的な響きがいま甦る! ■クリストフォリ・ピアノで弾くスカルラッティ・ソナタ集 渡邊順生(フォルテピアノ) ALCD-1096 2940円(税込) 渡邊順生(フォルテピアノ) 使用楽器:久保田 彰(埼玉県新座市、2005年)製作、バルトロメオ・クリストフォリ作(フィレンツェ、1726年)の拡大レプリカ レコード芸術特選盤 ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757): [1] ソナタ ホ長調 K.531 アレグロ [2] ソナタ ホ短調 K.198 アレグロ [3] ソナタ ホ長調 K.162 アンダンテ - アレグロ - アンダンテ - アレグロ 2つのソナタ イ長調 [4] ソナタ K.208 アダージョ・エ・カンタービレ [5] ソナタ K.209 アレグロ 3つのソナタ ニ長調 [6] ソナタ K.490 カンタービレ [7] ソナタ K.491 アレグロ [8] ソナタ K.492 プレスト [9] ソナタ ヘ短調 K.481 アンダンテ・エ・カンタービレ [10] ソナタ ハ長調 K.513 《パストラーレ》 モデラート - モルト・アレグロ - プレスト 2つのソナタ ヘ短調 [11] ソナタ K.238 アンダンテ [12] ソナタ K.239 アレグロ 2つのソナタ ハ長調 [13] ソナタ K.132 カンタービレ [14] ソナタ K.133 アレグロ 2つのソナタ [15] ソナタ ホ短調 K.263 アンダンテ [16] ソナタ ホ長調 K.264 ヴィーヴォ 2つのソナタ ハ長調 [17] ソナタ K.308 カンタービレ [18] ソナタ K.309 アレグロ 2つのソナタ ホ長調 [19] ソナタ K.215 アンダンテ [20] ソナタ K.216 アレグロ 録音:2006年9月21-23日 山梨市花かげホール スカルラッティの550曲余りのソナタは、長い間チェンバロのために書かれたと考えられてきた。しかし、近年の初期ピアノに関する研究や、スカルラッティが活躍したポルトガル、スペイン宮廷の当時の状況から推察すれば、スカルラッティがクリストフォリ・ピアノに接する機会をもっていたことはほぼ間違いないと思われる。日本を代表するチェンバロ製作家久保田彰がオリジナルの詳細な研究をもとに製作したレプリカが本盤では使用されている。その音色は古典派時代のフォルテピアノとは大きく異なる。ブックレットには渡邊自身によってクリストフォリ・ピアノの特徴についての詳細な解説、またスカルラッティのソナタの綿密な分析が収録され、学術的にも非常に内容の濃いディスクとなっている。 内なる「意識の中の質感(クオリア)」を追い求めて作曲家は地平線の彼方まで果てしない旅に出る ■江村哲二作品集《地平線のクオリア》 大野和士(指揮)新日本フィルハーモニー交響楽団他 ALCD-73 2940円(税込) 大野和士(指揮)新日本フィルハーモニー交響楽団 豊田喜代美(ソプラノ)小松一彦(指揮)新日本フィルハーモニー交響楽団 アンドジェイ・ストラスジンスキ(指揮)ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団 高田あずみ(ヴァイオリン)小松一彦(指揮)東京フィルハーモニー交響楽団 [1] 地平線のクオリア (2005) 大野和士(指揮)新日本フィルハーモニー交響楽団 [2] プリマヴェーラ(春) (1996) 豊田喜代美(ソプラノ)小松一彦(指揮)新日本フィルハーモニー交響楽団 [3] インテクステリア第5番 (1991) アンドジェイ・ストラスジンスキ(指揮)ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団 [4] ヴァイオリン協奏曲第2番「インテクステリア」 (1992) 高田あずみ(ヴァイオリン)小松一彦(指揮)東京フィルハーモニー交響楽団 録音:1994年4月27日(4)、1996年8月29日(2) サントリーホール 2006年1月6日 すみだトリフォニーホール(1) 1993年3月12日 ワルシャワ ナショナル・フィルハーモニー・ホール(3) 独学にしてルトスワフスキ、ブザンソン各国際作曲コンクール優勝、武満徹からも高く評価された奇才江村哲二のオーケストラ作品集。その哲学的思考と科学的アプローチに基づいた作曲技法は、独自の音世界を生み出した。代表作「地平線のクオリア」、ルトフワフスキ作曲コンクール第1位受賞作品でもある「インテクステリア第5番」など、江村哲二の深く濃密な思考世界が見事な形で具現化されている。作曲家としてだけでなく、脳科学者・茂木健一郎氏との共著「音楽を『考える』」などの著作でも知られた。 *江村哲二さんは去る6月11日、47歳の若さで急逝されました。CD発売を目前にして、あまりにも突然すぎる死でした。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。