2005年10月新譜情報(10月7日発売) ピアノで弾くラモーはオペラの情念をまざまざと蘇らせる! ■やさしい訴え ラモー作品集 青柳いづみこ(ピアノ) 読売新聞サウンズBOX特選盤 レコード芸術誌準特選盤 ALCD-7098 税込価格¥2,940(税抜価格¥2,800) ジャン・フィリップ・ラモー: 「クラヴサン曲集」(1724)より 1. 鳥のさえずり 2. ロンドー形式によるミュゼット 3. タンブーラン 4. 田舎風 5. やさしい訴え 6. 喜び 7. 気紛れ 8. ミューズたちの対話 9. ひとつ目巨人たち 「新クラヴサン組曲集」(ca.1728)より 10.ガヴォット 11-16. ガヴォットのドゥーブル 17-18. メヌエット 19. めんどり 20. 異名同音 21. エジプト女たち 「コンセールによるクラヴサン曲集」より5曲(1741) 22. リヴリ 23. 挑発的 24-25. 内気 26. 無遠慮 27.王太子妃(1747) なぜ、ピアノでラモーなのか? クラヴサン曲を室内楽曲やオペラに、またオペラや室内楽曲をクラヴン曲に編曲したラモーが楽器やジャンルを越えて求めていたものは何だったのか、青柳さんはピアノで解き明かそうとします。ドビュッシーのスペシャリストである青柳さんは、ドビュッシーを通じてラモーに出会ったといいます。ロココ趣味が流行した19世紀末に、ドビュッシーの心に響いたものを表現したいという思いから今回のCDは誕生しました。そのため、モダン・ピアノの性能を充分にそなえながら、なお音響的に19世紀末の香りを残す楽器(スタインウェイ1887年製)が使用されています。 演奏・文筆活動25周年記念! 6月に発売された本「ピアニストが見たピアニスト」(白水社刊)の著者としても話題の青柳いづみこ。ピアニストと執筆業という2つの世界で活躍する稀有な存在として注目を集めているのは周知のところです。過去リリースしたCD5枚はすべてレコード芸術誌で特選盤となっていますが、今回のラモーも実にユニークで、ときに豪快に、ときに繊細な彼女の文体そのままに、エスプリの効いた音楽を聴かせてくれます。 ■ジャパン・チェンバー・オーケストラ vol.8 ベートーヴェン:交響曲 第8番/第9番 ジャパン・チェンバー・オーケストラ ALCD-8025.26 税込価格\3,570(税抜価格¥3,400) [Disc1] 1-4. L. v. ベートーヴェン: 交響曲 第8番 ヘ長調 作品93 コンサートマスター:双紙正哉 [Disc2] 1-4. L. v. ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱」 コンサートマスター:矢部達哉 ソプラノ:澤畑恵美 アルト:手嶋眞佐子 テノール:吉田浩之 バリトン:大島幾雄 合唱:二期会マイスタージンガー [ライヴ録音] JPCOのベートーヴェン交響曲シリーズもいよいよ最終章!もちろん、第九も指揮者なし!充実の声楽・合唱陣にも要注目です。 ジャパン・チェンバー・オーケストラによるベートーヴェン交響曲全曲演奏とライヴ録音が完結した。全く誇張がないのに聴く者の情感を高揚させずにはおかない表現力は、音量音強まかせの大オーケストラとはひと味もふた味も違ったダイナミックさ、スケールの大きさと広がり、そして、純粋に音楽的なドラマティックさというものを表現している。聞き逃せない「第九」の演奏だ。(平野 昭) ■音の干渉 丹波明作品集 −邦楽器のための− 北原篁山(尺八)・後藤すみ子(三絃,琴)・高畑美登子(琴)・高田育子(琴) 沢井忠夫(三絃)・沢井一惠(琴)・横山勝也(尺八)・平山美智子(ソプラノ) ALCD-3076 税込価格¥2,625(税抜価格¥2,500) 1 音の干渉 第一番 (1980) 琴:沢井一惠 三絃:沢井忠夫 尺八:横山勝也 2 音の干渉 第三番 (1987) 琴:後藤すみ子、高畑美登子 尺八:北原篁山(邦楽四人の会) 3 音の干渉 第二番 (1981) 琴:高畑美登子、高田育子 三絃:後藤すみ子 尺八:北原篁山 ソプラノ:平山美智子 4 音の干渉 第四番 -----富士見 Fujimi----(1990) 琴:後藤すみ子 尺八:北原篁山(邦楽四人の会) オリヴィエ・メシアンのもとで学んだ作曲家が、博士論文「能音楽の構造」をもとに導いた「作曲試論」。それが実践された例のひとつが「音の干渉」である。邦楽器の錚々たる面々によるこれらの貴重な録音により、日本文化の深層を広く海外に知らしめるべく長年活動してきた丹波明の功績が再評価されるに違いない。