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ヴィルトゥオジテ
VIRTUOSITÉ

ALCD9135.jpgALCD-9135 税抜価格2,800円  2013/09/07発売 JAN 4530835 110255福井直昭(ピアノ)
ケマル・ゲキチ(ピアノ)

Naoaki Fukui, flute
Kemal Gekic, piano

レコード芸術特選盤



エドヴァルド・グリーグ (1843-1907)
《ペール・ギュント》第1組曲 作品46/第2組曲 作品55より
[1]ソルヴェイグの歌
[2]山の魔王の宮殿にて(ギンズブルグ/福井編)

アレクサンドル・ニコラエヴィチ・スクリャービン(1872-1915):
小品集
[3]練習曲 嬰ハ短調 ~3つの小品 作品2-1
[4]前奏曲 ロ長調 ~3つの小品 作品2-2
[5]翼のある詩曲 ロ長調 ~4つの小品 作品51-3
[6]詩曲 ニ長調 ~2つの詩曲 作品32-2
[7]前奏曲 嬰へ長調 ~4つの前奏曲 作品48-1
[8]前奏曲 変ホ短調 ~5つの前奏曲 作品16-4
[9]前奏曲 ハ長調 ~4つの前奏曲 作品33-3
[10]前奏曲 ハ長調 ~4つの前奏曲 作品48-4

フランツ・リスト(1811-1886)
[11]ロッシーニの歌劇《ウィリアム・テル》序曲 S 552
[12]ハンガリー狂詩曲第2番 嬰ハ短調 S 244(2台ピアノ版/クラインミヒェル編)*
[13]モーツァルトの歌劇《ドン・ジョヴァンニ》の回想 S 656(2台ピアノ版)*
[14]半音階的大ギャロップ S 616(2台ピアノ版)*

1-14 福井直昭(ピアノ)
12-14 ケマル・ゲキチ(ピアノ)

〈録音〉2012年5月15日 横浜みなとみらいホール
2012年7月6日 東京オペラシティ コンサートホール(ライヴ録音)*


naoakifukui.jpgEdvard Grieg (1843-1907)
“Peer Gynt” Suite No. 1 Op. 46 & Suite No. 2 Op. 55 [excerpts]
1. Solveig’s Song from Suite No. 2 Op. 55-4
2. In the Hall of the Mountain King from Suite No. 1 Op. 46-4 (arr. G. Ginzburg/N. Fukui)

Alexander Nikolayevich Scriabin (1872-1915)
Piano Pieces
3. Etude in C-sharp minor from 3 Morceaux Op. 2-1
4. Prelude in B minor from 3 Morceaux Op. 2-2
5. Poèm ailé in B major from 4 Morceaux Op. 51-3
6. Poem in D major from 2 Poemes Op. 32-2
7. Prelude in F-sharp major from 4 Preludes Op. 48-1
8. Prelude in E-flat minor from 5 Preludes Op. 16-4
9. Prelude in C major from 4 Preludes Op. 33-3
10. Prelude in C major from 4 Preludes Op. 48-4

Franz Liszt (1811-1886)
11. Ouverture de l'opéra Guillaume Tell de Rossini S 552
12. Hungarian Rhapsody No. 2 in C sharp minor S 244 (for 2 pianos, arr. R. Kleinmichel)
13. Réminiscences de Don Juan de Mozart S 656 (for 2 pianos)
14. Grand galop chromatique S 616 (for 2 pianos)

1-14 Naoaki Fukui, piano
12-14 Kemal Gekić, piano


【世界よ、これがヴィルトゥオジテだ】

ソリストとして海外の著名オーケストラと多数協演し、武蔵野音楽大学でも要職を務めるなど多方面で活躍する福井直昭の魅力を余すことなく伝える一枚。厳しく、そして優しい抒情を紡ぐグリーグ、繊細甘美で恍惚たるスクリャービン、スーパーテクニックで高揚感を引き起こすリスト―—それぞれの世界でアーティストとしての幅広い視野と発想力を見せ、ヴィルトゥオーソぶりを遺憾なく発揮。さらにリストの第一人者として不動の地位を築く盟友ケマル・
ゲキチとのデュオ・ステージもたっぷり収録。スリリングな舞台の興奮がよみがえる!


福井直昭
 1970年東京生まれ。’93年慶應義塾大学経済学部を卒業。E. トゥシャ教授に師事し、’95年武蔵野音楽大学大学院修了、ピアノ専攻最優秀の「クロイツァー賞」を受賞。紀尾井ホールでのデビューリサイタルは音楽誌上で邦人年間ベストリサイタルの一つに選出され、以来各地の国際音楽祭等に出演を重ね、日本を代表するリスト弾きの地位を得る。’98年から2年間日本を離れ、ミュンヘン国立音楽大学において更に研鑽を積み、在学中の’99年ブルガリア国際コンクール「Music and Earth」全部門グランプリ大賞受賞(審査員全一致、史上最高得点)、ジュリアード・ジャーナル(米)等で報じられる。
ソリストとしては’96年「ブダペストの春」国際音楽祭に招聘され、メンデルスゾーン室内管弦楽団と協演、ヨーロッパデビューを飾り、その後も’97年「ハンガリー・ヴィルトゥオーゾ室内管弦楽団東京公演」、世界42ヶ国に衛星生放送された’98年「ブルガリア国立放送交響楽団創立50周年記念公演」等に出演する。2000年代に入ると、ブルガリア国営放送で生放送された’00年「ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団定期公演」、リストの協奏曲を2曲演奏した’04年「ピアノ新人会第100回記念公演(東京交響楽団)」、巨匠フィリップ・アントルモン指揮による’09年「ニュルンベルク交響楽団東京公演」、日本・ハンガリー国交回復50周年記念としてNHKでも取り上げられた’09年「リスト音楽院管弦楽団東京公演」に出演するなど、内外で協演した著名なオーケストラの数は20に迫る。
近年も様々な分野において活発な活動を行っているが、特に「ケマル・ゲキチ×福井直昭 ピアノソロ&デュオリサイタル」は、’08年と’12年の2度にわたり東京オペラシティコンサートホールの超満員の聴衆を熱狂の渦に巻き込んだ。CDはこれまでにソロ・協奏曲を2枚(GEGA NEW)、Z. ティバイ(Cb)とのデュオを1枚(HUNGAROTON)リリースし、「グラモフォン」誌等で絶賛を博している。
 現在、学校法人武蔵野音楽学園理事。武蔵野音楽大学図書館・楽器博物館館長、ヴィルトゥオーソ学科長、教授。

ケマル・ゲキチ
 “燃えさかるように”、“大胆に”、時には“挑発的に”、“エキサイティングな”、“繊細な”・・・これらは、聴衆にも批評家たちにも世界的な絶賛を浴びる現代最高のおそるべきピアニスト、ケマル・ゲキチを言い表すほんの一部の言葉でしかない。
 1985年第11回ショパン国際ピアノコンクール─そのあまりにも強烈な演奏に審査が分かれゲキチはファイナリストに選ばれず、これに抗議した審査員が次々に審査を辞退するという前代未聞の事件が勃発。会場の聴衆からも圧倒的な支持を得たゲキチは、このセンセーションにより一躍世界に名を馳せた。翌年、これも前代未聞、聴衆の強い要望により‘幻の最終予選’としてワルシャワ・フィルの定期シリーズに招かれ、コンクール本選と同会場、同オーケストラでゲキチは演奏を披露。ショパンのピアノ協奏曲第1番に続きアンコールはピアノ・ソナタ第3番全楽章、その圧倒的なピアニズムに聴衆は驚嘆し、今や伝説として語られる世紀のコンサートとなった。
 1962年クロアチア生まれ。’82年ユーゴスラヴィアのノヴィサッド音楽院において史上最高得点でディプロマを取得、直ちにピアノ科の教員に採用される。’81年リスト国際ピアノコンクール第2位。’85年ショパン国際コンクールでの演奏に対し、ハノーファーのショパン・ソサエティから、最優秀ソナタ特別賞を授与され、その録音はドイツでその年だけで6万枚、日本で8万枚を売り上げた。その後ヨーロッパ10カ国、日本、カナダ、ロシア、中東でツアー。彼の演奏とその半生を綴ったドキュメント番組はイタリア国営放送、NHK、CBC等10カ国で放映され、大きな反響を呼んだ。90年代、ゲキチは突然演奏活動から身を引き、より高いレヴェルへの到達をめざし集中的に練習的に没頭する。この充電期間の成果の一つがリストの「超絶技巧練習曲全曲集」(ビクター)であり、このCDでゲキチはリストの第一人者として不動の地位を確立。続く「ロッシーニ=リストのトランスクリプション集」(ナクソス)では、Penguin Guide to Musicからロゼッタ賞を授与される。
近年もゲキチの演奏活動は更に広がり、世界中の熱狂的な聴衆の支持を受け続けている。‘これまでどんなピアニストも到達したことのない境地へあえて踏み込む’これこそが彼のモットーである。ゲキチの演奏会では、刃物のように鋭い音楽的感性、燃えるような想像力、一方で驚くほど正確な器用さ、幅広い色彩の音のパレット、そして深さを増す作品の精神的意味の解釈などにさらされた作品の真髄を我々は目の当たりにする。聴衆はその超絶技巧に感嘆し、引きつけられ、圧倒され、釘付けにさせられる。そして最終的には、作品が持つ精神的世界を伝えたいというゲキチの意図のもと、忘れえない感動と衝撃を体験するのである。