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大石哲史、林光をうたう

―雨の音楽―

Satoshi Oishi sings Songs of Hikaru Hayashi
Ame no Ongaku
ALCD-7258 税込価格¥3,080(税抜価格¥2,800) 2020/10/07発売 JAN 4530835 113164
大石哲史(うた)
服部真理子(ピアノ、カホン)
野原孝(ソプラノサクソフォン、アルトサクソフォン、口笛)
Satoshi Oishi / Mariko Hattori / Takashi Nohara

レコード芸術 準特選盤
音楽現代 推薦盤



作曲:林光
[1] 雨の音楽 [ジョセフ・シーモン・コッターJr 詩/木島始 訳/萩京子 編曲]
[2] ぼくがつきをみると [マザーグース/谷川俊太郎 訳]
[3] ちょうちょうさん [まど・みちお 詩]
[4] みちでバッタリ [岡真史 詩]
[5] 赤い魚と白い魚 [関根弘 詩]
[6] 魚のいない水族館 [佐藤信 詩]
[7] ねがい [佐藤信 詩]
[8] 五月の夜(アオバズクの季節) [江間章子 詩]
[9] この害虫(むし)だけは… [吉行理恵 詩]
[10] 舟唄 [佐藤信 詩]
[11] 告別 [エドウィン・カストロ 原詩/林光 詩]
[12] 壁のうた [斎藤憐]
[13] 八匹めの象の歌 [ベルトルト・ブレヒト 詩/長谷川四郎・林光 訳/萩京子 編曲]
[14] 花のうた [佐藤信 詩]
[15] 遠いはるかの時の彼方から ―歌芝居『魔法の笛』より― [加藤直 詩]
[16] すきとおるものが一列 [宮澤賢治 詩]
[17] 歌うな〈「歌」による〉 [中野重治 詩]
[18] わかれ [中野重治 詩]
[19] すきとおってゆれているのは [宮澤賢治 詩]
[20] じぶんの影だけのときの歌 ―カンタータ『脱出』より― [木島始 詩/萩京子 編曲]
[21] うた [佐藤信 詩/萩京子 編曲]
[22] 欠陥 [ベルトルト・ブレヒト詩/野村修 訳/萩京子 編曲]
[23] うつぶせの… [山元清多 詩/萩京子 編曲]
[24] 影とまぼろし [山元清多 詩/萩京子 編曲]
[25] キルキル [佐藤信 詩]
[26] 雨のしとしと…  [斎藤憐 詩]
[27] 小さな恋 [河合幸男 詩/萩京子 編曲]
[28] ヨハンナ、口笛が吹けるかい? ―オペラ『おじいちゃんの口笛』より― [廣渡常敏 詩]


演奏:
大石哲史(うた)
服部真理子(ピアノ、カホン)
野原孝(ソプラノサクソフォン、アルトサクソフォン、口笛)


〈録音〉
さいたま芸術劇場 音楽ホール 2020年6月23-24日



林光の作品の中心である歌とオペラ。そしてその本拠地は「こんにゃく座」。大石哲史は、「こんにゃく座」のオペラに魅せられて1981年に入座、約40年にわたって活躍している。喉の病と手術を乗り越え、取り戻した声と歌による力強いメッセージ。林光のソングがいかに不滅であるかを思い知らされる一枚。



林光(はやし・ひかる)
1931年10月22日東京生まれ。1941年から尾高尚忠氏に作曲を学ぶ。1953年東京藝術大学作曲科中退、間宮芳生・外山雄三氏とともに「山羊の会」を結成した。同年『交響曲ト調』により〈芸術祭賞〉を、1961年映画音楽「裸の島」(新藤兼人・監督)により〈第2回モスクワ国際映画祭作曲賞〉を、1995年「ヴィオラ協奏曲〈悲歌〉」により〈第44回尾高賞〉を、1998年にはオペラの作曲活動全般にたいし〈第30回サントリー音楽賞〉を受賞した。その他受賞多数。主なオペラ作品は『森は生きている』、『白墨の輪』、『変身』、『鹿踊りのはじまり』など多数。他にも、合唱曲「原爆小景」(1958/2000)、第三交響曲「八月の正午に太陽は・・・」(1990)、ヴィオラ協奏曲「悲歌」(1995)など、数多くの作品を遺した。1975年よりオペラシアターこんにゃく座座付作曲家兼音楽監督、1997年より芸術監督に就任。2001年には「70才記念コンサート」が各地で開催され、『林光・歌の本』全4巻も刊行された。著書に「ゴーシュの仕事場」(一ツ橋書房)、「私の戦後音楽史」(平凡社ライブラリー)、「日本オペラの夢」(岩波新書)、「作曲家の道具箱」(一ツ橋書房)、自選集「林光の音楽」書籍1巻+CD20枚(小学館)ほか多数。2012年1月5日、東京都内にて逝去。


大石哲史(おおいし・さとし)
1955年、京都山科の仏光院に大石順教の孫として産まれる。京都府立洛東高校で、林浅子氏のもと、コーラス、クラシック音楽に目覚める。1973年、京都市立芸術大学音楽学部声楽科入学。蔵田裕行氏を師とする。卒業後、京都オペラグループ、関西二期会を経て1982年オペラ小劇場こんにゃく座入座。現在、オペラシアターこんにゃく座副代表を務める。主な主演作品に、『セロ弾きのゴーシュ』のゴーシュ、『変身』のK、『金色夜叉』の間貫一、『魔法の笛』のパパゲーノ、『イヌの仇討ちあるいは吉良の決断』の吉良上野介、『おじいちゃんの口笛』のニルス、などがある。ここ数年、演出も手がけるようになり、『森は生きている』『想稿・銀河鉄道の夜』『よだかの星』『タング』などがある。ワークショップも全国各地で精力的に開催している。

服部真理子(はっとり・まりこ) 
ピアノを吉田よし、辛島輝治両氏に師事し、東京芸術大学を卒業する。同年渡仏。G.ムニエ女史に師事。1981年エピナル国際コンクールに入賞。ソロ、室内楽の分野で数々のコンサートを各地で行う。1984年より、オペラシアター「こんにゃく座」との共同作業を開始し数々の初演に参加する。サクソフォニストとの共演も多く、近年はファブリス・モレティとフランス、日本で定期的にコンサートを開催している。樟(10人のピアニスト)、D-Sax(14人のサクソフォニストと1人のピアニスト)のメンバーとして活動。2017年より「真理子の気ままなコンサート」を立ち上げる。鎌倉音楽クラブ会員。

野原孝(のはら・たかし)
武蔵野音楽大学卒業。東京ミュージック&メディアアーツ尚美コンセルヴァトアールディプロマ科修了。「Figur Saxophone Quartet」「D-SAX」「Ensemble Allegro」「Circle A SAX」の各団体に所属。ソロやアンサンブル、吹奏楽等で各地において演奏活動を行い、レコーディングにも多数参加。現在、埼玉県立芸術総合高校音楽科サクソフォン非常勤講師、「音楽集団 The Music Restaurant」音楽監督を務めるほか、バンドトレーナー等、後進の指導にもあたる。 サクソフォンを栃尾克樹、新井靖志の各氏に、室内楽を服部吉之、服部真理子、各氏に師事。

萩京子(はぎ・きょうこ)
東京生まれ。1978年、東京芸術大学音楽学部作曲科卒業。オペラシアターこんにゃく座代表、ならびに音楽監督。1978年よりピアニストとしてこんにゃく座の公演に参加。1979年に座員となり、林光とともに座付作曲家として、またピアニストとして活動。これまでのオペラ作曲作品として、宮沢賢治原作『シグナルとシグナレス』、尾崎紅葉原作『金色夜叉』、樋口一葉原作『にごりえ』、ゴルドーニ原作『アルレッキーノ』、鄭義信作『ロはロボットのロ』などがある。合唱曲では、「飛行機よ」「朝のパン」「きもちのふかみに」などを作曲。吉川和夫、寺嶋陸也と共に「緋国民楽派」同人。劇音楽、古今東西の詩人の詩によるソング多数。