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竹田恵子 いまうたいたい歌2015 〜林光に捧ぐ〜



ALCD-7192 税込価格¥3,080(税抜価格¥2,800) 2015/09/07発売 JAN 4530835 111016竹田恵子(歌)
山田武彦(ピアノ)

Keiko Takeda, vocals
Takehiko Yamada, piano

音楽現代 推薦盤



[1] 四つの夕暮の歌(谷川俊太郎/詩 林光/曲)  
[2] 群衆(ミシェル・リヴゴーシュ/詩 加藤直/訳 アンヘル・カブラル/曲) 
[3] 道化師万歳(アンリ・コンテ/詩 佐藤信/訳 ピエール・ルイギ/曲) 
[4] あたしのあした(水に流して)(ミシェル・ヴォケール/詩 加藤直/訳 シャルル・デュモン/曲)  
[5] それからのうた(マンダレー・ソング)(ベルトルト・ブレヒト/詩 佐藤信/訳 クルト・ヴァイル/曲) 
[6] スラバヤ・ジョニー(ベルトルト・ブレヒト/詩 高橋悠治/訳 クルト・ヴァイル/曲) 
[7] バルバラ・ソング(ベルトルト・ブレヒト/詩 高橋悠治/訳 クルト・ヴァイル/曲)  
[8] 水死した娘について(おぼれた少女のバラード)(ベルトルト・ブレヒト/詩 高橋悠治/訳 クルト・ヴァイル/曲)
[9] 囚人たちへの祈り(クルト・トゥホルスキー/詩 高橋悠治/訳 ハンス・アイスラー/曲) 
[10] あとから生まれてくるものたちへ Ⅰ・Ⅱ(ベルトルト・ブレヒト/詩 高橋悠治/訳 ハンス・アイスラー/曲)  
[11] ありがとういのち(ビオレータ・パラ/詩・曲 高橋悠治/訳 林光/編)
[12] 天使のリン(ビオレータ・パラ/詩・曲 高橋悠治/訳)
[13] 愛の小舟(ビオレータ・パラ/詩・曲 高橋悠治/訳)
[14] 耕すものへの祈り(ビクトル・ハラ/詩・曲 高橋悠治/訳 林光/編)
[15] 魂は旗にみちて(ビクトル・ハラ/詩・曲 高橋悠治/訳)
[16] モンテカシノの赤い芥子(フェリックス・コナルスキ/詩 北川フラム/訳 アルフレート・シュッツ/曲 林光/編)
[17] 埋められた武器の子守唄(クリスティナ・クラヘルスカ/詩・曲 北川フラム/訳 林光/編)
[18] さくらんぼが実るころ(ジャン・バティスト・クレマン/詩 アントワーヌ・ルナール/曲 林光/訳・編)
[19] 谷間に眠る男[委嘱作品初録音](アルチュール・ランボー/詩 伊左治直/曲・訳)
[20] 花のうた(佐藤信/詩 林光/曲)
[21] 夜の中を(林光/詩・曲 ヴァルター・ベンヤミン書簡による)

〈録音〉五反田文化センター 2015年3月4‐6日
〈解説〉池田逸子、竹田恵子



時代や社会にするどい眼差しを向け続けた作曲家・林光が愛した歌、そして遺した歌。林光と竹田恵子の出会いのきっかけともなった谷川俊太郎の詩による「4つの夕暮れの歌」が象徴するように、昼と夜のふたつの領域に接しながらどちらでもないはざまにある「夕暮れ」には、ふとした隙間に翳りが忍び寄り、死の表情が垣間見える。ここに集められた歌は、すべてそうした歌。光と陰の両面と「どちらでもないもの」を内包する歌は、竹田恵子に歌われることで歌の囲いを超え、やがて外へと繋がりはじめる。音楽と言葉のはざまにこれから訪れるのは、ブレヒトとヴァイルの時代のような陰なのか、それとも、希望を託された光なのか。いま、この時代だからこそ重い意味を持つ21曲を竹田恵子が歌う!

Keiko Takeda竹田恵子(歌)
 1974年より2004年までオペラシアターこんにゃく座に所属。代表など務める。現在顧問。年齢・性別を問わない多様な役柄をこなし、オペラの新たなスタイルの創出と、歌役者のあり方を模索し続けてきた。故・宮川睦子氏が創出した「こんにゃく体操」にも長年取り組み、現在文学座研修所講師。表現の土台づくりの場としての同体操の普及に努めている。オペラの他にも、林光作曲「赤電車」やカンタータ「脱出」など、さらにブレヒト・ソングなどの幅広いレパートリーを持つ。評価の高い「竹田恵子オペラひとりっ切り」シリーズは、すでに9作を数えている。CDに「私が歌う理由・赤電車」(レコード芸術誌特選)「竹田恵子ブレヒト・ソングを歌う」(レコード芸術誌特選、年間レコードアカデミー賞ノミネート) 「林光作品集/喜寿の林で」(レコード芸術誌特選)等がある。また吉川和夫作曲のCD「にごりえ」は、樋口一葉の原文を生かした新たなオペラ創りで一葉研究者の間でも高い評価を得ている。

山田武彦(ピアノ)
 東京藝術大学作曲科卒業、同大学院作曲専攻修了。1993年フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院ピアノ伴奏科に入学、同クラスの7種類の卒業公開試験を、審査員の満場一致により首席で一等賞(プルミエ・プリ)を得て卒業。フランスの演奏団体である2e2m、L’itinéraire、Triton2などでソリストとして演奏し、現代音楽の紹介を務める。またフランス北部のランス市において大戦後50周年記念式典のために、ヘブライ語による委嘱作品を発表。帰国後はピアニストとして数多くの演奏者と共演、的確でおおらかなアンサンブル、色彩豊かな音色などが好評を博し、コンサート、録音、放送等の際のソリストのパートナーとして厚い信頼を得る。2004年より“イマジン七夕コンサート”音楽監督、2007年より“下丸子クラシックカフェ”ホスト役を担当するなど、ユニークなコンサートの企画にも参加している。洗足学園音楽大学教授・作曲コース統括責任者、ピアノ&作曲マスタークラス・チーフ。担当は作曲、ピアノ、音楽理論。楽曲分析、和声法、対位法、伴奏法、即興演奏などの講座を受け持つ。全日本ピアノ指導者協会正会員、日本ソルフェージュ研究協議会理事、日本ピアノ教育連盟会員。