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五線紙上の恋人
Lover on the Staff

ALCD116.jpgALCD-116 税抜価格2,800円 2017/12/07発売
JAN 4530835 111900

會田瑞樹(パーカッション)
Mizuki Aita, percussion





[1] 威勢よく 〜さあいらっしゃい!寄ってらっしゃい!〜 (2016) 末吉保雄
 《スネアドラム・ソロによる“五つの情景”へのエチュード》より
[2] 少しおどけて 〜何が踊るって?〜 (2016) 末吉保雄
 《スネアドラム・ソロによる“五つの情景”へのエチュード》より
[3] 樹を見る (2015) 金井勇
[4] 五線紙上の恋人(2017) 薮田翔一/會田瑞樹 作詩
[5] イギリス組曲第2番より「サラバンド」(c1720/2017) J.S.バッハ/白藤淳一 編曲
[6] 静かに 〜雨滴れを聞く夜〜 (2016) 末吉保雄
 《スネアドラム・ソロによる“五つの情景”へのエチュード》より
[7] カメラ・オブスクラ 清水一徹 (2017)
[8] ラ・フォリア (2015) 久木山直
[9] 幕間狂言 〜私たちの「ラ・フォリア」より〜 (2017) 中川俊郎
[10] さあ、行け 〜勇気を奮って〜 (2016) 末吉保雄
 《スネアドラム・ソロによる“五つの情景”へのエチュード》より
[11] あやかしの余韻 (2017) 白藤淳一
[12] カラーソングⅥ 〜スネアドラムのための「U-rahara」〜 (2016) 福井とも子
ヴィブラフォンとマリンバのための音楽 (2016) 間宮芳生
 [13] Preludio: Vivace
 [14] Armonia
 [15] Umoresca
 [16] Capriccio
 [17] Finale: Canzonetta
[18] 帰ろうっと 〜立ち停ったりしないで〜 (2016) 末吉保雄
 《スネアドラム・ソロによる“五つの情景”へのエチュード》より

會田瑞樹(パーカッション)

〈録音〉三鷹市芸術文化センター 2017年8月25日


打楽器奏者・會田瑞樹のサード・アルバム。會田瑞樹氏による委嘱初演作品は、すでに70作を超えている(2017年10月現在、共同委嘱含む)。その数、質、ハイペースぶり。その活動は、まさに偉業と言えるだろう。今回は、スネアドラム・ソロ、ヴィブラフォン・ソロ、木質打楽器のみなど、楽器数を絞った作品を中心に構成。まさに打楽器の未来を切り拓く作品たちが、ここに詰まっている。



AitaMizuki.jpg(C)Jin Ohashi會田 瑞樹 Mizuki Aita
 打楽器奏者。1988年宮城県仙台市生まれ。幼少よりヴァイオリンを照井勢子氏に師事。その後12歳より打楽器を始め、仙台フィルハーモニー管弦楽団打楽器奏者佐々木祥氏との出会いにより、本格的に打楽器を学び始める。同時期にマリンバを星律子氏に師事。その後、有賀誠門、藤本隆文両氏に師事し、武蔵野音楽大学ヴィルトゥオーソ学科打楽器専攻卒業、同大学院修士課程修了。吉原すみれ、神谷百子の両氏に師事。
 大学3年時に日本現代音楽協会主催第九回現代音楽演奏コンクール「競楽Ⅸ」において第2位入賞。大学4年時には、サントリーホールレインボウ21における武蔵野音楽大学企画「打楽器音楽、その創造と継承」の公演にて、総合プロデューサーをつとめるとともに演奏も行い、サントリーホールにおいてデビューを飾った。2011年に打楽器奏者・高橋美智子氏より長年女史が使い続けてきたDeagan社ヴィブラフォンを譲り受け、それをきっかけにヴィブラフォンの魅力の更なる開拓を求めて、2012年に初となるヴィブラフォンソロリサイタルを開催し、その後4度にわたるシリーズを開催。
 同年、八村義夫の生涯を独自の視点で辿った「八村義夫の世界」を東京文化会館においてロームミュージックファンデーション、アサヒグループ芸術文化財団からの助成を受け開催。多くの聴衆より熱い支持を受けた。2014年NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」へ出演。デビューアルバム「with...」をALM Recordsよりリリース。アルバムは、朝日新聞夕刊推薦盤、音楽の友12月号推薦盤に選ばれる。「想いの一途さが如何なく発揮され、内なる歌にあふれたアルバム」(諸石幸生氏)、「個性的な7人の邦人作品を並べ、それぞれの持ち味をフルに生かした演奏。これは日本人だからこそ生み出せた音の世界」(金澤正剛氏)等の絶賛を受ける。2014年11月には多岐にわたる音楽活動を背景に第四回世田谷区芸術アワード“飛翔”音楽部門を受賞。受賞記念公演として、2016年3月24日に、會田自身にも大きな影響を与え続ける作曲家末吉保雄氏の大規模な個展「末吉保雄作品個展―内に秘めたる声を求めて―」を世田谷成城ホールで開催。
 2015年は初となる熊本、鹿児島へのツアーを敢行し、鹿児島においてはヴィブラフォンのマスタークラスを開催。地元新聞等に取り上げられるなど、大きな話題となった。
 2015年12月17日東京文化会館小ホールで開催されたパーカッションリサイタルにおいて會田のために作曲された作品は100作品を迎えた。
 2016年5月6日近江楽堂においてソロヴィブラフォンリサイタル、5月25日には渋谷区文化総合センター大和田において邦楽器とのコラボレーションをテーマとした演奏会を開催し、音楽の友2016 年7月号レビュー欄において「強い集中力と自己投入、極めて俊敏な身体能力が會田の演奏から強く感じられる。様々な個性と主張を持つ作品を、適確に奏し分ける柔軟な感性も素晴らしい」(國土潤一氏)と高い評価を受けた。
 更に、音楽評論家悠雅彦氏は自身のホームページに次のように會田瑞樹を紹介した。「……空間を切り裂く硬質の斬れ味鋭いパッセージの空中乱舞が、聴く者を惹きつけて放さない。その集中力たるや聴いているこちらの神経にすら強く響いてくるほどで、次の瞬間発せられた音の、そこに込められた會田の純粋でひたむきな思いが聴く者の心を打つときの快感に、私は久しぶりに酔った。フォルテからピアニッシモにいたる彼の音の表情には繕いがいっさいない。彼がいったい何種類のマレットを用意しているかは知らないが、次から次へと繰り出すさまざまな種類のマレットが意味するのは、作曲家が注文する尋常ならざる音への會田の真摯なプレイヤーとしての答え以外の何ものでもないだろう。その上、ペダルを自在に操作することによって、彼のヴァイブ奏法の表現幅は幾重にも広がり、さらに硬軟さまざまなマレットを駆使した繊細かつシャープな表現力がキャンバスを切り裂くように運動するスリルを堪能した」(悠雅彦氏―JAZZTOKYO ホームページより)
 2016年12月にはNHK-BSプレミアム「クラシック倶楽部」において會田の演奏を一時間に渡って特集した「打楽器百花繚乱 Percussion Extraordinaire -Mizuki Aita-」が全国に渡って放送された。放送は「現代音楽としては異例な評判。音色もビート感も吸引力がある」(平井洋氏)と評されるなど、大きな反響を集めた。2017年6月4日には京都コンサートホールにおいて指揮者浅野亮介率いるアンサンブル・フリーとともに、薮田翔一作曲《Gush 〜Concerto for Vibraphone and Orchestra〜》を世界初演。また東京混声合唱団定期演奏会に二度にわたるゲスト出演、トランペット奏者曽我部清典氏とのデュオ「會曾〜ISO〜」の活動も行い、アンサンブルにおいても活躍の場を広げている。
 2017年6月、セカンドアルバム「ヴィブラフォンのあるところ」を発売。アルバムはレコード芸術特選盤に選ばれ、「鮮やかに、本当に鮮やかに音色が疾駆する」(長木誠司氏)「たった一台のヴィブラフォーンから、これほど質感の異なる音群が飛び出してくるとは!」(白石美雪氏)等多くの反響を得、平成29年度文化庁芸術祭参加ディスクに選出された。2017年7月27日読売新聞朝刊「音楽季評」(有馬純寿氏執筆)においては「現代音楽をクラシック、さらには先端的な他の音楽シーンと地続きのものと捉え、軽やかに演奏活動を行っている」と、優れた奏者のひとりとして會田瑞樹が紹介された。







[1] Étude to “5 scenes” by Snare Drum solo I / Yasuo Sueyoshi
[2] Étude to “5 scenes” by Snare Drum solo II / Yasuo Sueyoshi
[3] contemplate a tree / Isamu Kanai
[4] Lover on the Staff / Shoichi Yabuta and Mizuki Aita
[5] “Sarabande” from English Suite No.2 / J.S.Bach arr. Jun’ichi Shirafuji
[6] Étude to “5 scenes” by Snare Drum solo III / Yasuo Sueyoshi
[7] Camera obscura / Ittetsu Shimizu
[8] La Folia / Naoshi Kukiyama
[9] Interlude “〜La- Nostra –Folia”〜 / Toshio Nakagawa
[10] Étude to “5 scenes” by Snare Drum solo IV / Yasuo Sueyoshi
[11] Eardrum of Ayakashi / Jun’ichi Shirafuji
[12] color song VI 〜U-rahara〜 / Tomoko Fukui
Music for Vibraphone and Marimba / Michio Mamiya
 [13] Preludio: Vivace
 [14] Armonia
 [15] Umoresca
 [16] Capriccio
 [17] Finale: Canzonetta
[18] Étude to “5 scenes” by Snare Drum solo V / Yasuo Sueyoshi


Mizuki Aita, percussion

Recording Location: Mitaka City Arts Center, 25 August 2017